―― LINKは日本限定での展開とうかがいました。これはなぜでしょうか。
児島氏 日本はゲームやVRのクリエイターが非常に多い。そのため、まず日本で出していきたいと考えました。そこからいろいろな可能性を模索し、広げていきたい。もともと、世界に一気に広げていくものではなく、最初に日本で出し、どういう可能性を秘めているのかを見ていきたいと考えています。
―― HTCのVRといえば「VIVE」がありますが、このコンテンツを流用することはできないのでしょうか。
児島氏 それはできません。VIVEはPCですが、そもそもこれ(HTC U11)はAndroidですからね。ただ、変換ツールは用意しています。
―― お手頃価格ということですが、いくらぐらいになりそうでしょうか。
児島氏 価格に関しては、お客さまであるキャリア側がコントロールするので申し上げられません。ただ、非常に高級なレンズと、高級なAMOLEDを使っていますから、サイドバイサイドで(他社と)見比べていただければ(お手頃さが)分かるのではないでしょうか。
―― LINKは端末とヘッドマウントディスプレイをケーブルで接続する形ですが、これが今回のHTC U11から可能になった理由を教えてください。
児島氏 USB Type-C対応で、かつプロセッサが非常に高速になったというのも理由の1つです。
―― モバイルVRというと、ヘッドマウントディスプレイにスマートフォンを直接差し込むタイプが一般的ですが、この仕様にしたのはなぜでしょうか。
児島氏 それだと、ウィンドウがスマートフォン(のスペック)に引っ張られてしまいます。ですから、今回はスマートフォンと別にLINK側にディスプレイを設け、その組み合わせで使おうということにしました。ちなみに、ヘッドマウントディスプレイにもバッテリー(2800mAh)が入っています。
―― コンテンツはどのように開拓していく予定でしょうか。
児島氏 私たちがコンテンツを作るわけではありませんが、ベンダーさんに広く作っていただける環境を整えようと考えています。
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