―― IoTは新しいものにすぐつながることが魅力だと思うが、au HOMEの場合、auが扱う商品しかつながらず、IoTとして魅力が低下すると思うが。
田中氏 まず、ここからスタートしようという状態。回線はauひかりからスタートして、いろいろ広げていきたいと思っている。取りあえず、Googleさんもこの後やってくると思うので。
―― Appleもいろいろやってくると思うが、その辺との関係はどうするのか。
田中氏 Appleはまだこれからなので。
―― Googleアシスタントとの連携は、いつ頃から視野に入れていたのか。
田中氏 去年(2016年)もすったもんだしていた。なんとか、いろいろ乗り越えて(今日に至った)。
―― AppleのHomeKitとの連携も考えているのか。
田中氏 いや……特に何も考えていない。
―― au HOMEは国内通信事業の次の柱、かなり重要なところになるのか。
田中氏 僕らは“テッキー(技術者)”だから特にそうかもしれないが、ステイする(とどまる)とよくないと思っている。いろんなことにチャレンジしなくてはいけないということで、今年は「やってみよう」とスタートした。ホームは音声と近い。日本人は外だとしゃべらないが、家だと割と自由に話すというところからスタートした。
―― 主要なサービスとして積極的に進めていくのか。
田中氏 ビジネス的にどうこうというよりは、新たな使い方を広げていくのが狙い。これが単なるWeb検索なり、SNSの箱だけになっちゃうとつまらない。
―― Googleアシスタントの連携は、スマートフォンベースで考えているのか、「Google Home」を念頭に置いているのか。
田中氏 Google Homeというか、まあ、au HOMEと連携していきたいと(笑)。
―― 自社でスマートスピーカーを出す可能性があるのか。
田中氏 ノーコメント。
―― Googleのスピーカー(Google Home)を使ってau HOMEと具体的にどういうサービスが考えられるか。
田中氏 ノーコメント。
―― 今回、VR対応のスマホが2つ(HTC U11とGalaxy S8/S8+)ある。KDDIとしてVRに注力するのか。
田中氏 コンテンツの方もトライすると面白いと思っている。VRも、こなれてきたというと上から目線だが、疲れ感がなくなってきた。少し力を入れようと思っている。
―― 他社はVRにそれほど注力していないように思えるが、“VRのKDDI”のような感じで取り組むのか。
田中氏 HTCともアーリーステージでいろいろ見せてもらっていて面白いと思っていた。ゲームはいいが、もう少し賢くできればいいと思っていた。
―― ゲストとのトークセッションで、「今年はauユーザーをえこひいきする」というコメントがあった。具体的には何をするのか。
田中氏 夏がやってくるので、いろいろな発表をしていきたいと思っている。
―― 質疑応答で「料金もガツンと行こうか」というのは、どのくらいガツンとしているのか。
田中氏 (笑)少し、頑張ろうと。
―― その料金は9月に発表するのか。
田中氏 話題を変えましょう(笑)
―― au HOMEはiPhoneユーザーも使えるのか。
田中氏 iOS用、Android用両方のアプリを提供する。auユーザーでなくても使える。
―― au HOMEでは安心・安全についてどう考えているか。
田中氏 今回は安心・安全を中心にIoT機器を入れた。Googleさんとはau HOMEのコンセプトに対して共感してくれたところからスタートしている。音声を使っていろいろやっていくというau HOMEのコンセプトで、最初のアプリケーションとして、安心・安全を中心にスタートした。
―― IoT機器自身を守る方の安全はどうか。
田中氏 今回の機器については、KDDIの技術者がチェックしてきたので、いきなりセキュリティが破られることはないと思う。
―― auひかりからスタートするが、次はCATVに順次広めるのか。
田中氏 広げていくということでご勘弁を。
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