“安心”のY!mobileと“安定感”のUQ mobile?――「格安SIM」の実効速度を比較(au&Y!mobile回線7月編):通信速度定点観測(1/2 ページ)

» 2017年08月15日 19時00分 公開
[小林誠,ITmedia]

 MVNOが提供している「格安SIM」を選ぶうえで、料金はもちろんだが、「通信速度」も重要な決め手になる。料金は各社のWebサイトやカタログに表示されていて比較しやすいが、通信速度は各社一律「下り最大150Mbps」「下り最大225Mbps」などと表記されており、実際のところどれだけの速度が出るのかが分からない。

 そこで、本企画では各社が提供している格安SIMの“実効速度”を毎月調査し、その結果を横並びで紹介している。今回は7月にテストした、au系MVNOとY!mobileの速度をお伝えする。本企画がMVNOサービスを選択する際の一助になると幸いだ。

 7月のNTTドコモ回線編は、以下の記事をご参照いただきたい。

SIMパッケージのイメージ

通信速度の調査方法

 今回、テストを行ったのは以下の5サービス。

  • UQ mobile
  • mineo(Aプラン)
  • IIJ mio(タイプA)
  • au(LTE NET)
  • Y!mobile

 auのLTE NETはMVNOサービスではなく、auスマートフォン・タブレット用のネット接続サービス。いわば“純正”の通信速度となる。Y!mobileも、大手キャリアであるソフトバンクの回線をそのまま使っているので“純正”回線となる。

 調査条件は以下の通り。

  • 計測端末:ZenFone 3×4台
  • 計測アプリ:RBB TODAY SPEED TEST
  • 計測時間帯:7月26日(水)8時51分〜、7月27日(木)12時20分〜、18時〜
  • 計測場所:JR横浜駅西口
  • 計測回数:各時間帯・場所で1サービス、上下3回ずつ(平均値を掲載)

 通信測定のエラー、明らかにありえない速度(理論値超え)が表示された場合は再測定とした。各サービスの測定開始時刻は、テスト結果の表を確認してほしい。記事で明記している速度結果は特記がないものを除き、3回の平均値を取っている。

 本企画で紹介する通信速度は、時間帯や場所によって大きく変化するので、記事で紹介されている数値を100%うのみにせず、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

午前中:UQ mobileが75Mbps以上でトップに!

 今回の午前中の計測は26日に実施した。ドコモ編でも述べたが、午前中は通信が混雑しにくいので通信速度が伸びやすい。ドコモ編では、一番速いMVNOサービスが下り平均80Mbpsを超えた。au回線を使ったサービスやY!mobileはそれを超えることができるのか……?

JR横浜駅西口での測定結果(午前) JR横浜駅西口での測定結果(午前)

 au系の下り平均トップは、75.47Mbppsの「UQ mobile」。au純正の「LTE NET」が平均68.17Mbpsなので、純正回線よりもMVNO回線の方が速いことになる。もっとも、UQ mobileはau(KDDIと沖縄セルラー電話)と同じKDDIグループのMVNO(UQコミュニケーションズとUQモバイル沖縄)である。

 残り2つのau系MVNOは「IIJmio(タイプA)」が下り平均3.6Mbps、「mineo(Aプラン)」が同じく2.15Mbpsとパッとしない数値だった。午前中からこの速度で大丈夫なのだろうか……。ソフトバンクの「Y!mobile」はいつも通り順調な速度で、下り平均19.58Mbpsだった。

 上りの平均速度でもUQ mobileが5.96Mbpsでトップとなった。ワーストはmineoの2.9Mbpsだが、下りと比べると有意な差は見られない。各サービスの上りの速度に差はあまり無い。

JR横浜駅西口での測定結果(午前)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
mineo(Aプラン) 8:51 2.15 2.9
UQ mobile 8:51 75.47 5.96
IIJmio(タイプA) 8:51 3.6 2.95
au(LTE NET) 8:51 68.17 4.09
Y!mobile 8:55 19.58 5.51

午後:LTE NETがトップもUQ mobileが猛追

 午後(ランチタイム)は27日(金)に測定した。昼どきは通信が混雑するため、MVNOサービスは特に通信速度が落ちる。ドコモ編では下り1Mbps未満のサービスが続出した。結果はいかに。

JR横浜駅西口での測定結果(午後) JR横浜駅西口での測定結果(午後)

 au系でも下り平均通信速度が落ちている。とはいえ、auのLTE NETは平均30.36Mbps、UQ mobileは同じく23.44Mbpsと必要十分な速度は出ている。しかし、mineoは平均0.19Mbps、IIJmioも平均0.6Mbpsと1Mbpsを切ってしまった。

 Y!mobileも下り平均速度が落ち込んだものの、それでも10.31Mbpsを確保している。

 上り平均速度ではY!mobileがトップだが3.89Mbpsと奮わず。au系の上りの速度もさほど変わらず、トップのLTE NETは3.81Mbps、ワースト1位のmineoは1.23Mbpsとなった。

JR横浜駅西口での測定結果(午後)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
mineo(Aプラン) 12:20 0.19 1.23
UQ mobile 12:20 23.44 2.97
IIJmio(タイプA) 12:20 0.6 1.94
au(LTE NET) 12:20 30.36 3.81
Y!mobile 12:25 10.31 3.89

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