「iOS 11」では、純正のキーボードを「片手用キーボード」に変更することができる。片手用キーボードは、Androidの多くの機種で実装されている機能だが、ようやくiPhoneでも利用可能になった。特にサイズの大きいPlusユーザーはうれしいのではないだろうか。
片手用キーボードの設定はとても簡単。キーボードの地球儀アイコンを長押しすると、一番下にキーボードのアイコンが並ぶメニューが現れる。左側のアイコンを押すと左寄せに、右側のアイコンを押すと右寄せになる。これで設定はOK。
筆者はiPhone 7 Plusを使っているが、さすがに片手では端まで指が届かず、もう一方の手で端末を支えないと片手では打てない。しかし片手用キーボードなら片手でも何とか打てる。
キーボードは左寄せか右寄せにできるだけ。高さは固定され、サイズを自由に変えることはできない。また、左寄せから右寄せに切り替えるには、再度地球儀アイコンのメニューを表示する必要がある。
右寄せキーボードの左にある「<」をタップすると左寄せに、左寄せキーボードの右にある「>」をタップすると右寄せにできるのかと思いきや、もとのサイズに戻ってしまった。ここは「<」「>」タップで左右寄せの切り替えでいいと思うのだが……。拡張性についてはまだ改善の余地があると思った。
片手用キーボードは、日本語かなキーボードだけでなく、ローマ字や英語のキーボードでも利用できる。また、iOS 11では地球儀アイコンからキーボードの設定に飛べるようになった。ここから片手用キーボードの設定もできるが、地球儀アイコンからの方が早い。
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