スマホカメラ全盛の時代にあって、富士フイルムの「チェキ(instax)」が人気なんだそうである。
いや、もちろんチェキがスマホカメラを駆逐するとかそういう訳じゃないのだが、iPhoneが登場して以来、デジカメ市場がガクンと落ち込む流れの中で、フィルムカメラの一種であるインスタントカメラがなんだかんだで生き残り、しかも人気が上がっていることがスゴい。
これ、「フィルムカメラの復権」とかそういうのではなくて、チェキ自体が「そもそも別ジャンルのモノ」であると考えるべきだと思う。その場でプリントして、モノとして共有する――伝統的な楽しさなのだ。
さて、2017年春、そんなチェキにデジタル保存もできる「instax SQUARE SQ10」が登場(レビュー記事はこちら)。そして11月には、そのプリンター版ともいえる「instax SHARE SP-3」が登場した。今回はこいつをレビューするのである。
「SP-3」っていうことは、当然その前に「SP-1」や「SP-2」もあるわけである。SP-3は、富士フイルムのスマホ用プリンター「スマホ de チェキ(instax SHARE)」の第3弾なのだ。
じゃあ「従来機と何が違うの?」ということになるが、フィルムが違う。
SP-2までは「instax mini」というフィルムを使っていた。instax miniの画面サイズは62×46mmで、若干縦長。それに対し、SP-3では「instax SQUARE」というフィルムを使っている。このフィルムは先述のinstax SQUARE SQ10と共通で、画面サイズは62×62mmの正方形。単に正方形なだけではなく、従来よりもちょっとデカい。
「正方形」は、恐らくInstagramを意識したものだろうが、そもそも元祖インスタントカメラにしてインスタントカメラの代名詞にもなっている「ポラロイド(Polaroid)」のフィルムがほぼ正方形(7.7×7.9cm)だったわけで、違和感はあまりない。
では、SP-3を使ってみることにする。
まず、Micro USBケーブルを使ってバッテリーを充電する。本体に付属するケーブルをiPhoneのACアダプターなどとつなげばOK。バッテリーの交換が必要になった時は、デジカメ用の「NP-50」というバッテリーを購入すればいい。
続いて本体にフィルムカードリッジをセットする。先述の通り、今までのinstax SHAREと異なるフィルムなので、買う際には要注意。
カードリッジにはフィルムが10枚入っている。残りの枚数はLED表示でチェックできる。
セットできたら、「スマホ de チェキ」アプリの出番。あらかじめiPhoneにダウンロードしておこう(Android版もあるので安心を)。
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