既報の通り、ソフトバンクとウィルコム沖縄は11月30日、2017年冬・2018年春商戦向けの新製品を発表した。
この記事では、新たに登場する7機種のうち、Googleの「Android One」プログラムに準拠したスマートフォン4機種を写真を交えて簡単に紹介する。
HTC製の「Android One X2」は、同社としては初となるAndroid One準拠のスマートフォン。Qualcommの「Snapdragon 630」プロセッサ(CPU部は2.2GHz 4コア+1.8GHz 4コア)と5.2型フルHD(1080×1920ピクセル)液晶を搭載するミドルハイレンジモデル。メインメモリは4GB、内蔵ストレージは64GBを搭載することで、アプリを使う上でのストレスを軽減している。ボディーカラーは「サファイア ブルー」と「アイス ホワイト」の2色を用意する。
X2の外観は同社の「HTC U11」にそっくりだが、背面のパネルはガラスではなく樹脂素材を使っている。しかし、背面加工に工夫を加えることで、光沢感はガラスのそれに近づけている。
本体を握って操作する「エッジ・センス(Edge Sense)」機能や、付属のハイレゾ再生対応イヤフォンマイクをユーザーの聴覚に合わせて最適化する機能など、U11と共通する機能をいくつか持っている。
なお、X2には独立したイヤフォンマイク端子は備えていない。そのため、音声を有線で外部出力する場合は、付属のイヤフォンマイクか、同機種に対応するUSB Type-C接続のイヤフォンマイクや変換アダプタを使う必要がある。
他機種とは異なり、ナビゲーションキーは画面の外に置かれていることもX2の特徴だ。「戻る」「履歴(タスク)」キーはタッチセンサーで、触るとバックライトが点灯する。「ホーム」キーは指紋認証センサーも兼ねたタッチ式となっている。
カメラはイン・アウトともに1600万画素の高画素センサーを搭載しており、自撮りもキレイに撮れる。ただし、カメラのUIはAndroid標準のものとなるため、好みが分かれそうだ(他機種も同様)。
今回発表された4機種の中で、X2は唯一の海外メーカー製となるが、「おサイフケータイ」や防水・防塵(じん)に対応することで、日本独特のユーザーニーズにも応えている。モバイル通信の下り最高速度は350Mbps(理論値:東名阪の一部エリアでのみ対応)と、他機種よりも高速だ。
京セラ製の「Android One X3」は、Snapdragon 630プロセッサと5.2型フルHD液晶を搭載するミドルハイレンジモデル。メインメモリは3GB、内蔵ストレージは32GBを備える。ボディーカラーは「ホワイト」「ライトブルー」「ブラック」の3色を用意している。
X3は、ガラスと樹脂を組み合わせた高強度ディスプレイ「ハイブリッドシールド」を新たに採用することで、京セラスマートフォンの特徴である“頑丈さ”を維持しつつ、よりスマートなデザインを実現した。指紋認証センサーを画面下部に備えており、端末のロック解除もスムーズに行える。
外部接続端子はUSB Type-Cで、イヤフォンマイク端子は別途設けられている。最近のスマホでは省かれがちなストラップホールも備えている。カメラはインカメラが800万画素、アウトカメラが1300万画素のセンサーを搭載している。モバイル通信の下り最高速度は250Mbps(理論値)となる。
おサイフケータイに加えて、X3はワンセグ(テレビ)チューナーと赤外線通信機能も備えている。特に赤外線通信機能は、ケータイ(フィーチャーフォン)からのデータ移行の際に役立ちそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.