前編のラウンド4でも行った「無理矢理2倍ズーム対決」。今度は無機物を被写体にしてやってみるのである。
真っ赤なバイクが止まっていたので、ちょっと撮らせてもらった。デュアルカメラならではの背景ぼかしがあるものはそれをオンにしている。ラウンド4と同様に、望遠カメラを持ってない機種はデジタル2倍ズームを使っている。
背景ぼかし系については、Mate 10 Proはエッジの検出にちょっと失敗している所がある。きれいにメインの被写体と背景が分離してるのはiPhone Xかな。
これだけ明るくて良い条件だと、デジタル2倍でも等倍でチェックしない限り全然気にならない。特にMate 10 Proは等倍でも結構ちゃんとしていて良い。
最後は夜景を撮り比べ。ビルの屋上に飾られていたクリスマスツリーと背景のイルミネーションを一緒に撮ってみた。周囲は暗く、感度をどこまで上げるのかチェックもできそう。
4機種の中で光学式手ブレ補正を唯一持たないXperia XZ1は、シャッタースピードを速く保つためにISO感度が1250まで上がった。ここまで上がると、画質への影響もちょっと大きい。逆にiPhone Xはシャッタースピードが5分の1秒とかなり遅くなり、画質を落とさないようにしている。
ゴールドがとても“ゴールド”なのはXperia XZ1。ただ、他の端末よりセンサーサイズが大きい分高感度に強いとはいえ、高感度ゆえのざらつきが気になるところ。
背景のイルミネーションがきれいにボケてるのはMate10 Proかな。
写真の画質とは関係ないけれど、今回比べた4機種の中で画面が一番鮮やかで見栄えが良かったのは「Galaxy Note8」。明るい場所でも暗い場所でも、時にはわざとらしいくらいに見やすかった。続いてiPhone X。こっちの方がナチュラルな感じ。
画面については、ラウンド5で撮った自撮り写真を表示して比べると良く分かるかと思う。有機ELディスプレイを然様している機種の方が、クッキリと表示している。
もう1つ思ったこと。Xperiaも「光学式手ブレ補正」と「デュアルカメラ」は搭載すべきなんじゃないかと思う。
今回特筆すべきなのは、そのくらいかな。
最初はそれぞれに順位を付けて総合評価……しようと思ったけれど、「見る人によって評価が分かれるよなあ」という微妙な差異が多かったのでやめました。
それぞれお好みで判断を。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.