新サービスに続き、2018年夏商戦向けの新端末が紹介された。今回の夏モデルは「ネットワーク」「カメラ」「オーディオの大きな進化」を特徴としている。
ネットワーク面では、大きな鉄道駅、東京ディズニーリゾート、ユニバーサルスタジオジャパンなど、東名阪エリアにある人が多く集まる施設とその周辺で国内最速の下り最大988Mbps(理論値)の通信サービスを開始する。
今回発表されたモデルでは、Xperia XZ2/XZ2 Premium、Galaxy S9/S9+、AQUOS R2とHUAWEI P20 Proの6機種がこの高速通信に対応している。これらの機種は、「5波キャリアアグリゲーション(CA)」も利用可能で、988Mbpsエリア外でも下り最大794Mbps(理論値)の高速通信を実現している。
さらに、これら6機種とXperia XZ2 Compactは、上り通信も最大75Mbps(理論値)に高速化される。
カメラ面では「プロ並みの暗所撮影」「望遠」「自然なボケ撮影」に対応するカメラを備えるスマホを複数機種用意したことをアピール。オーディオ面では「Dolby Atmos」に対応する機種を複数そろえたことを紹介した。
個別の機種紹介は、デザインを一新したXperia XZ2ファミリーから行われた。「Xperia XZ2 SO-03K」については、世界で初めて4K(3840×2160ピクセル)のHDR(高ダイナミックレンジ)動画撮影に対応したこと、pスーパースローモーション撮影」の撮影解像度がフルHD(1920×1080ピクセル)にも対応したことや、映画やゲームの音を解析して端末が振動する「ダイナミックバイブレーションシステム」を取り上げた。
「Xperia XZ2 Compact SO-05K」については、ディスプレイが5型に大型化しながらも、横幅を65mmに抑えて持ちやすくしたこと、XZ2と同等のカメラで多彩な撮影が楽しめることを挙げ、「渾身のコンパクトモデル」と胸を張った。
「Xperia XZ2 Premium SO-04K」については、画像処理専用プロセッサ「AUBE(オーブ)」を駆使して暗いところでも明るく自然な色合いで撮影できるXperia初のデュアルカメラを「圧巻の性能」と表現。4K HDRディスプレイも搭載していることから、「撮影した4K HDR動画をそのままの画質で再生できるのは世界でこのモデルだけ」と評価した。
次に紹介されたのは、「Galaxy S9 SC-02K」と「Galaxy S9+ SC-03K」。両者ともに「カメラ、ディスプレイ、サウンド、デザイン、すべてが最高品質」と賞賛した。
両機種は、アウトカメラの絞りが自動調整され、昼でも夜でもシーンにあった撮影が可能。また、Galaxyシリーズ初となるステレオスピーカーを搭載し、Dolby Atmosに対応したことで迫力のあるサウンドを楽しめると語った。さらに、簡単にアバターを作ってスタンプにもできる「AR絵文字」の紹介では、吉澤社長自身のスタンプを披露した。
続いて紹介されたのは、動画と静止画の2つの専用カメラを搭載した「AQUOS R2 SH-03K」。動画撮影中にもう1つのカメラで静止画も撮れるので「ベストショットを取り逃がさない」と説明。さらに、今回の発表機種で唯一、Dolby AtmosにDolbyのHDR映像規格「Dolby Vision」に対応していることから「映画館のような映像を楽しめる」とも語った。
「国内ではドコモ限定発売」(吉澤社長)となる「HUAWEI P20 Pro HW-01K」については、「カラー」「モノクロ」「望遠」のトリプルLeica(ライカ)カメラを搭載していることに加え、AIが19のシーンを素早く認識して、最適な設定に切り替える機能も紹介した。また、下り最大8Mbps通信やVoLTEといったドコモのネットワークサービス仕様への適合に加えて、国内でニーズの高い防水やおサイフケータイに対応したことを高く評価していた。
docomo with対象端末は「LG style L-03K」と「arrows Be F-05K」の2機種。「新料金プランの『ベーシックシェアパック』や『ベーシックパック』と組み合わせることで、さらにお得にスマホを利用できる」とアピールした。
L-03Kは、docomo with端末では最大クラスの大容量メモリとバッテリーを搭載。ハイスペックモデルでトレンドとなったアスペクト比18:9のディスプレイも採用した意欲作だ。一方、F-05Kは暗いところでも素早く正確にピントが合うカメラが特徴。画面が割れにくいだけでなく、泡ハンドソープでも洗えることも魅力だ。
その他、8型タブレットの新モデル「dtab Compact d-02K」やビジネス向けタフネススマホ「TOUGHBOOK P-01K」も紹介された。
d-02Kはdtab Compactとしては初めてデュアルカメラを搭載し、防水にも対応した。
「運送業界や建設業界で働く方々から、もっと頑丈なスマホが欲しいという声をたくさんいただいていた」(吉澤社長)ことから登場することになったP-01Kは、基本的に法人向けモデル。ただし、個人でもドコモショップで購入できるという。
この後、吉澤社長は報道関係者からの質疑応答と囲み取材に臨んだ。その模様は、別の記事でお伝えする。
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