冒頭でも触れたけれど、Pixel 3 XLはリアカメラはシングルなのに、インカメラはデュアルである。
これがまた面白いところ。
本体正面を見ると、分かりにくいけれど2つのカメラがある。どちらも800万画素センサーだけれど、片方は「広角」で、もう片方が「標準」となっている。
インカメラを起動すると、まず標準カメラが使われる。標準カメラのレンズはF1.8でm画角は35mmフィルム換算で28mmくらい。
ポートレートモードも使える。こんな感じで。
で、撮影画面をダブルタップすると広角カメラに切り替わって、ググっと広角になるのだ。
これは楽しい。超広角で背景もぼかせる。
ここまで広角で自撮りできるなら、いろんな構図を楽しめそう。
1人で自撮りするときの標準インカメラ、背景を広く入れたい(今どこにいるか見せたい)、あるいは友だち数人と一緒に自撮りしたいときの超広角カメラ――って感じで切り替えて楽しめるのだ。
広角カメラの明るさはF2.2で、画角は35mmフィルム換算で19mm相当くらい。“超広角”である。
超広角が面白いのでこんな写真も。わたしも入ってみた。
ちなみにこの写真、ぼかしはオン。背景と手前のクリームソーダの両方がしっかりボケている。
モデルさんが一番面白がってたのも、この超広角ポートレートだ。
Pixel 3 XLのカメラはこんな感じ……あ、1つ抜けていた。誰もが知りたい夜の写真の撮れ具合。
普通の夜景はこんな感じで。まあ夜景といっても街はけっこう明るいので、よく撮れてます。
では、めちゃ暗い夜の住宅街での作例も。たまたまネコがいたので、iPhone XSと合わせて撮ってみた。
両機種共に光学式手ブレ補正を持っているのが夜景撮影では効果てきめんですな。Pixel 3 XLの方が少し明るく撮れている。
こんな感じで、標準と望遠、HDR、暗所、ポートレートと背景ぼかしといろんなシチュエーションで撮り比べてみたが、シングルカメラでこのポートレートモードは優秀。全体に賢くて、安心して使えるカメラ。
特にインカメラの超広角ぶりは良い。超広角でポートレートモードも使えるのは良い。
Googleの端末だけあって「Googleフォト」との連動もしっかりしているし、カメラ画像を使った検索機能「Googleレンズ」も使える。
「Amazon Echo Spot」をGoogleレンズしてみたら、掛け時計を見つけてくれた。Echo Spotが候補に出たら面白いなと思ったのだけど、さすがにアレでした。
一方、ゲロルシュタイナー(GEROLSTEINER)の炭酸水は、撮ってみたところ正解。きちんと正しい結果を返してきました。
にしても、AIの力というかディープラーニング(深層学習)の力というか、中で何をやっているかはともかく、シングルカメラでもこれだけキレイにデジタルズームをかけたり背景をぼかしたりできるんだなと思うと、感慨深いものがある。
ただし、アジア系スマホほど美肌・ビューティー処理は強くかけないので、そういうのを求める人は、アジア系スマホの方が良いかも。
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