歩きスマホで半数が危険な経験あり ドコモの企業内研究所が調査

» 2019年01月29日 17時28分 公開

 NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所は、1月29日にスマホのマナー調査に関するレポートを発表した。今回のレポートは2018年3月に実施した「スマホのマナー・セキュリティ調査」の調査結果をもとにしている。

 「歩きスマホ」を行う理由は「その時必要」が多く7割近くとなり、次いで「無意識」「きりのいい所までやりたい」と続く。この結果をもとに統計的処理(因子・クラスタ分析)を行ってグループ分けしたところ「【意識的】必要だから」「 【意識的】危険がないから」「【無意識】気付いたら」の3グループとなった。

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 歩きスマホ中に行っていることは「LINE」「乗り換え案内」「地図・ナビ」「メール」が上位。この理由をグループ別でみると「危険がないから」が全体的に高く、自分や他者に危険がなければさまざまなことを行っている。「必要だから」は平均からは低いが、「乗り換え案内」や「地図」が若干高く、「気付いたら」は全体的にやや高い傾向にあった。

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 歩きスマホを行うことで危険に陥った経験はないか、過去の経験を軸に分析をしたところ「何かにぶつかった」「転倒した」は約半数。具体的には「物にぶつかった」が3割、「人にぶつかった」が2割、「転んだ」が4%となる。これを歩きスマホをする理由別のグループで見ると「危険がないから」が高い傾向となった。

 このことから、過去にこのような経験をしたから「自分もしくは他人に危険がないか」と確認して歩きスマホをしている可能性はあるが、正確な因果関係は分からないとしている。また「無意識」も「意識的におこなう」グループと比較すると若干高い傾向にあり、グループに多少の差はあったが危険な経験はどのグループも遭遇している。

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