世界を変える5G

ドコモ吉澤社長が5Gの料金体系に言及 「無制限プランも選択肢の1つ」「LTEより大幅には高くならない」

» 2020年01月31日 00時00分 公開
[田中聡ITmedia]

 「アンリミテッド(無制限)のプランも選択肢の1つだと考えている」――NTTドコモの決算説明会で、吉澤和弘社長が、5G時代の料金体系について言及した。

ドコモ NTTドコモの吉澤和弘社長

 ドコモは大容量プランとして「ギガホ」を提供している。同プランは、高速・大容量通信がさらに進む「5G」を見据えたものではあるが、KDDIが提供している「auデータMAXプランPro」のような無制限プランの提供には至っていない。KDDIはauデータMAXプランProの値下げも発表したが、吉澤氏は「われわれがそれに対して何か動くということは、今のところない」と静観の構え。

 しかし5Gがスタートしたら話は別。5Gの料金プランはまさに検討中の段階だが、冒頭の発言にもある通り、「アンリミテッドは考えられる」と吉澤氏。料金水準については「5Gのビット単価は4Gより安くなるので、(料金プランは)LTEよりも高くなるだろうが、大幅に高くなるとは思わない」との見通しを示した。

 5Gの商用サービス開始時期について、KDDIとソフトバンクは「2020年3月」を予告しているが、ドコモは「2020年春」とややあいまい。決算会見でも具体的な開始時期について吉澤氏は明言を避け、「今年(2020年)の春」と変わらぬコメント。「ローンチ前に発表会をやりたいと思っている。そこで料金やサービス、ソリューション、端末も含めてお話をしたい。今、そこに向けていろいろな準備を進めている。ネットワークの過負荷試験をやっているので、もう少しお待ちいただきたい」とした。

ドコモ ドコモは3月18日に「SixTONES(ストーンズ)」と「Snow Man」のスペシャルイベントを実施。ライブビューイング会場では5G回線を使って8KVR映像を配信するが、商用サービスの開始時期が決まっていない以上、これが5Gのプレサービスになるのか商用サービスになるのかは未定のようだ

 5Gサービス開始当初のネットワークについて、同社は2024年度末までに97%の基盤展開率を計画しているが、「スタート時点は広いエリアを確保できるわけではなく、スモールで行かざるを得ない。ある拠点の数をいくつという形でお示しする」と吉澤氏。6月には全都道府県、2021年には1万局の5G基地局を展開する予定。一方で品質については、「つながることは当たり前。速度は、もともと考えていた仕様に近づいてきている。過負荷試験も人を掛けてやっており、多数のお客さんが使っても対応できる。しっかりした品質のものでスタートさせたい」と自信を見せた。

 同社は2020年1月から、大容量プラン「ギガホ」の高速データ容量を、従来の30GBから60GBに増量。キャンペーンという立て付けではあるが、終了時期は未定で、そのまま60GBに改定される可能性もある。増量後の反響について吉澤氏は「お客さまからは非常に好評。(ギガホへの)プラン変更やポートイン(ドコモへの転入)の効果もある」と手応えを話す。

 60GBに増やした背景について吉澤氏は「(データ通信を)かなり使う方のポートアウト(他社への転出)が少し増えていた」と認める。増量の結果、2020年1月のポートアウトは改善しており、ヘビーユーザーのニーズに応えることができたようだ。

ドコモ ギガホとギガライトへの移行を促進する施策を強化

 ギガホと「ギガライト」の契約数は、2019年12月31日時点で1114万に上り、2020年1月18日に1200万を突破。2019年度末の目標に掲げている「1700万」に向けて堅調に推移しているとした。同社はギガホとギガライトの契約者向けに「Amazonプライムの1年間無料」と「ディズニーデラックスとのセット割」を展開しており、これらの施策からも新料金プランへの移行促進を図っていく。

ドコモ ギガホとギガライトの契約数推移

 特に移行させたいプランがギガホだ。ドコモは、新料金プランで2019年度に2000億円をやや下回る程度の還元を予定しており、2019年度第3四半期は前年同期比で減収減益となった。そこで、これまで低容量〜中容量のプランを契約していた人をギガホに移行させることで、収益の改善を図りつつ、ポートアウトを抑止して顧客基盤を強化していく。60GBの増量もその一環といえる。ギガホの強化、その発展系である5Gの料金プランをいかに使ってもらうかが重要になる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月17日 更新
  1. なぜ店員によって勧めるルーターが変わる? 自宅回線から逆算する、新生活に役立つWi-Fiルーター選びの超基本 (2026年04月16日)
  2. 3COINSの4180円「デバイスバンドPlusAL」を試す スマートウォッチの“最初の一歩”に最適な理由 (2026年04月16日)
  3. 「Nothing Phone (4a)/(4a) Pro」日本上陸 LEDで個性が光る5万円台からのスマホ、FeliCaにも対応 (2026年04月15日)
  4. YouTube、ショート動画の「視聴上限0分」設定を一般開放 ダラダラ視聴抑止へ (2026年04月16日)
  5. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  6. KDDIがSIMフリーブランド「au Flex Style」開始、第1弾は「Nothing Phone (4a)」と「OPPO Find N6」 (2026年04月15日)
  7. 「好きな決済音」はありますか? SuicaやWAONを抑え、1位に「あの音」がランクイン――バイドゥ調査 (2026年04月16日)
  8. Google Geminiが「あなた個人に適した回答」を “パーソナル インテリジェンス”日本で提供 (2026年04月15日)
  9. 「iPhone 17 Pro」を5カ月使い倒して分かった真価 バッテリーと放熱性能には満足だが細かな不満も (2026年03月19日)
  10. 新型「Amazon Fire TV Stick HD」登場 本体をスリム化+USB Type-C端子搭載で6980円 (2026年04月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年