世界を変える5G

ソニーモバイルとシャープの5G戦略を読み解く スマホは共通点が多いが、法人向けに違い石野純也のMobile Eye(1/3 ページ)

» 2020年02月29日 06時00分 公開
[石野純也ITmedia]

 3月に5Gの商用サービスが開始されるのに先立ち、日本市場を主戦場にするソニーモバイルやシャープが、相次いで5G対応スマートフォンやルーターを発表した。どちらもスマートフォンは、従来以上に写真や動画といったビジュアルコミュニケーションを強化したのが特徴だ。一方で、ミリ波対応の端末は方向性が分かれた。ここからは、2社の戦略の違いも見て取れる。

Xperia 1 II
AQUOS R5G 日本メーカーのツートップともいえるソニーモバイルとシャープが、相次いで5G対応スマートフォンを発表した

5Gに合わせ、カメラ、音楽、ディスプレイを強化した「Xperia 1 II」

 スマートフォンは、2社とも基本性能を上げつつ、より高速通信を生かせる機能を盛り込んできた点が共通している。ソニーモバイルは写真、シャープは8K動画といった違いはあるが、大枠では2社とも“カメラ”を強化した格好だ。

 ソニーモバイルの「Xperia 1 II」は、ソニーの持つハイクオリティーなコンテンツを5Gに乗せて届けるところに主眼が置かれた端末だ。カメラは前モデルと同様、トリプルカメラを採用しつつも、連写性能やセンサー、レンズの強化を図った。メインのカメラには、コンパクトデジカメに採用される1/1.7型センサーを採用。ZEISSとの協業により、レンズには反射を抑える「T*」のコーティングを採用している。秒間20枚の連写も実現した。撮った写真をGoogleフォトなどに自動アップロードすることを考えると、連写の強化は5G向きといえるかもしれない。

Xperia 1 II カメラを大幅に強化したソニーモバイルのXperia 1 II
Xperia 1 II 1/1.7型の大型センサーや、ZEISSブランドのレンズを採用する
Xperia 1 II デジカメに迫る、秒間20枚の高速連写を実現した

 同様に、音楽再生機能ではデータ通信量がかさむ、ハイレゾのストリーミング再生や360度の「360 Reality Audio」に対応した。こうしたコンテンツを高音質で楽しめるよう、音質のチューニングはソニー・ミュージックエンタテインメントのエンジニアと共同で行った。3.5mmのイヤフォンジャックを復活させたのも、音質にこだわった結果といえる。左右独立型のワイヤレスイヤフォンはトレンドになっているものの、選択肢の豊富さという意味では有線のイヤフォンに軍配が上がる。

Xperia 1 II 360 Reality Audioや、ハイレゾのストリーミング再生に対応
Xperia 1 II 3.5mmのイヤフォンジャックも復活を遂げた

 ディスプレイも先代の「Xperia 1」と同様、21:9と縦に長く、映画などのコンテンツを見るのに最適だ。4Kと解像度も高い。さらに、Xperia 1では、フレームが変わる瞬間に電圧を挙げ、残像を低減することで疑似的にディスプレイのリフレッシュレートを90Hzにする技術を採用。消費電力を抑えつつ、滑らかな映像を楽しめるようになった。

Xperia 1 II 5G時代には、4Kの解像度が生きる。フレームレートを90Hz相当にする技術にも対応した

 5Gのスペックに合わせ、カメラや音楽や映像をより楽しめる端末に仕上げたのがXperia 1 IIといえる。ソニーモバイルの岸田光哉社長は、中止となったMWC Barcelonaの代わりに開催されたオンラインの発表会で、「5Gに対応したXperiaは、モバイルの体験を次の次元に引き上げる」と宣言。Xperia 1 IIは、「ソニーのデジタルイメージング技術と、5Gの技術の完璧に組み合わせた」と自信をのぞかせた。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月18日 更新
  1. YouTube、ショート動画の「視聴上限0分」設定を一般開放 ダラダラ視聴抑止へ (2026年04月16日)
  2. ラグジュアリーカード最上位「Black Diamond」会員イベントに潜入 年会費66万円の価値はどこにある? (2026年04月17日)
  3. 単一100W出力が可能な充電器「UGREEN 100W PD 充電器」が33%オフの5980円に (2026年04月16日)
  4. なぜ店員によって勧めるルーターが変わる? 自宅回線から逆算する、新生活に役立つWi-Fiルーター選びの超基本 (2026年04月16日)
  5. ソフトバンクがAIスマホ「Natural AI Phone」発表 個人に最適な提案、面倒な操作を代行 (2026年04月17日)
  6. ソフトバンク「Natural AI Phone」5つの疑問 なぜスマホを開発? 誰にどうやって売るのか (2026年04月17日)
  7. 3COINSの4180円「デバイスバンドPlusAL」を試す スマートウォッチの“最初の一歩”に最適な理由 (2026年04月16日)
  8. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  9. 「好きな決済音」はありますか? SuicaやWAONを抑え、1位に「あの音」がランクイン――バイドゥ調査 (2026年04月16日)
  10. ドコモ、約8.8万円の「Google Pixel 10a(128GB)」がMNPで2年33円に【スマホお得情報】 (2026年04月16日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年