MagSafe充電器を買うべきかという話ですが、iPhoneに充電端子を挿したくない、新機能のMagSafeを試したいという理由で購入するのであればお勧めです。ただ、前述の通り、MagSafe充電器は外すのに手間がかかるので、人によっては有線の充電とあまり手間が変わらない感じる場合もあります。
一方、充電速度を重視している人は、MagSafe充電器よりもiPhone 12シリーズ付属のケーブルと記事中で紹介したUSB PD対応充電器を使った急速充電の方が便利です。バッテリー容量が大きいiPhone 12 Pro Maxならなおさらでしょう。より快適に充電するなら、各社が販売するMFi認証のUSB Type-C - Lighningケーブル 2mモデルが使いやすくお勧めです。充電時の電力もエコですし。
寝室などに置くiPhoneやApple Watchなどをまとめてスマートに充電できるワイヤレス充電器が欲しい人なら、2020年冬以降発売のベルキン製「BOOST↑CHARGE PRO MagSafe 3-in-1 磁気ワイヤレス充電器」などの発売を待った方がいいでしょう。参考価格149.99ドルとやや高めに見えますが、Apple WatchとAirPodsの充電器を内蔵し、iPhone 12シリーズの取り外しやスタンド利用が楽になることを考えると、下手にMagSafe充電器を買うよりも魅力的な選択肢になると思われます。
もし筆者がMagSafe充電器を常用するなら、据え置き型の重たい充電スタンドで使いたいと考えるでしょう。現状のMagSafe充電器は充電速度の遅さもありますが、外すときの手間がかなり微妙な印象です。
とはいえ、MagSafe充電器の最大15Wでも、今回の冷却ファンを使ったテストのように工夫次第である程度快適な充電速度を実現できる可能性が垣間見えました。将来的にAppleや他社のMFi認証製品から、最大15Wという表現に見合った充電効率の高いMagSafe充電器が発売されることを期待したいところです。
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