2019年12月17日から2020年12月中旬までに発売されたスマートフォンの中からベストな機種を選出する「スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2020」。2020年は「ハイエンド部門」(税込み5万円以上)と「ミッドレンジ部門」(税込み5万円未満)に分け、各部門で5機種ずつ、最終的に各部門で1機種を選定します。
審査員がノミネート候補に挙げた機種のうち、各部門で上位5機種をノミネート機種として選定し、この中から1機種ずつを、2020年のベストスマホとして選びます。2020年のノミネート機種は以下の通りです(アルファベット順)。
審査員は、ITmediaなどで活躍し、1年間を通じて携帯電話業界を取材してきた石川温氏、石野純也氏、太田百合子氏、佐野正弘氏、島徹氏、房野麻子氏、村元正剛氏、山根康宏氏、ITmedia Mobile編集部の計9人。
選考委員は、ハイエンド部門とミッドレンジ部門で各25点の持ち点を配分して投票します。1位の機種には10点、2位以下の機種には1機種9点を上限として残りの15点を自由に配分できます。審査員の配点とコメントを紹介します。
ハイエンドのノミネート機種は全部5G対応だったので、5Gを代表する機種は何かということで選びました。「iPhone 12 mini」は、小さくて使いやすい部分もあるのですが、小さいゆえの不満点もある。ハイエンドのスペックを生かすとなると、あのサイズは小さすぎると感じました。だからこそど真ん中の「iPhone 12 Pro」に10点を加えました。反対に「iPhone 12 Pro Max」はカメラが良いハードウェアの割にそこまで体験が伴っていないのが気になります。
「Xperia 1 II」も仕上がりが良かったので、配点に悩みましたが、ちょっと素人向きではない。玄人向き感が強すぎて、特に動画撮影については、Cinema Proがプロすぎるというか、人を選びすぎるところがあるので、iPhoneほど万人受けしないという意味で、1点落として9点にしました。
iPhone 12 miniは、サイズ感ゆえの問題もあると言いましたが、決して悪い端末ではないので、5点は付けています。
ミドルレンジについては、日本参入からまだ1年がたっていない中で、KDDIを口説き落としたXiaomiの実力を評価しました。5Gを普及させるタイミングにおいて、いまの改正・電気通信事業法下で、ある程度低い価格のモデルが5Gでも必要という中、そこを真っ先に切り込んできた。あの値段でSnapdragon 765Gを搭載して、処理能力も速い。FeliCaが入っていないとかそういうところ以外は、すごく良いので、2020年を象徴するモデルとしては一番かなと思って10点を付けました。
「AQUOS sense5G」だったら点数が逆転していたかもしれませんが、4Gモデルとしての完成度の高さ。ドコモオンラインショップ限定のカラーバリエーションなども踏まえて、選ぶ楽しさもあるなと言うところで次点にしました。
「iPhone SE(第2世代)」もかなり久々に登場して、“SE感”がないと言われる中で、相対的にコンパクトで、_11世代のチップが搭載されていて、_コロナ禍において指紋認証が使える。次入れるならここだろうということで6点を付けました。
この2つは、まぁ安いそしてコスパが良いという特徴はありますが、販路や一般への普及の点で、インパクトに欠けるかなという印象だったので、今回は点数を付けませんでした。
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