2020年を振り返る(10月編):1カ月遅れでやってきたiPhone祭り(発表編)/iPhone 12シリーズは5G契約が必要?Mobile Monthly Top10

» 2020年12月30日 13時40分 公開
[井上翔ITmedia]

 2020年も残り2日です。ITmedia Mobileのアクセスランキングを月単位で見ながら、モバイル業界の主なトピックを振り返っていきます。今回は10月のアクセス数トップ10を紹介します。

 例年であれば9月に発表されるiPhoneが、今年(2020年)は新型コロナウイルスの影響もあり10月に発表されることになりました(例年10月に発表されるiPadシリーズと入れ替える形態)。そのこともあってか、10月の記事アクセス数ではトップ10のうち、実に9つの記事がiPhone関連のものでした。

 1カ月遅れで発表されたiPhone 12シリーズは、iPhone(はもとよりApple)としては初めての5G(第5世代移動通信システム)対応モデルです。そのため、大手キャリアで購入する場合は5Gへの契約変更が必要となります。ただ、Appleの直販や一部量販店で取り扱いのあるSIMロックフリー版における契約の取り扱いについて不明瞭な点があったこともあり、契約回りに関する記事も多く読まれました。

 編集部での検証結果も含めると、LTE(4G)契約のSIMカードでの通信可否は以下の通りとなりました。

  • NTTドコモ:可能(保証対象外)
  • au(KDDIと沖縄セルラー電話):不可(契約変更しないと通信できない)
  • ソフトバンク:可能(保証対象外)
  • Y!mobile/UQ mobile:可能(別途APNプロファイルのインストールが必要)
  • その他MVNOサービス:可能(別途APNプロファイルのインストールが必要)

 特にauで使う場合は、契約変更をしないと通信自体が行えないことに注意が必要です。また、ドコモやソフトバンクについてもLTE契約のままでは動作保証がないため、万が一の際にサポートを受けられない恐れがあります。「iPhone 12シリーズを使うなら、5G契約が基本」ということは、心に留めておきたいです。

iPhone 12シリーズ 例年と比べると1カ月遅れて登場したiPhone 12シリーズ

 唯一、iPhoneに関連“しない”記事でランクインしたのが、NTTドコモの2020年冬〜2021年春モデルの発表会を予告する記事でした。

 発表会に関連する記事は、告知のタイミングによって注目度が大きく変わるのですが、ユーザーが多いこともあってか、NTTドコモについてはauやソフトバンクと比べるとよく読まれる傾向にあります。今年の10月に限っていえば、話題がiPhone一色であったことから、iPhone“ではない”記事を求めてより読まれたということ、加えて5Gに対応するミドルレンジモデルの発表が予告されていたことからより読まれたものと思われます。

 日本では特に高いiPhone人気ですが、AndroidスマートフォンにはiPhoneにはない個性があります。理論値ベースではありますが、通信速度もiPhoneよりも高速な傾向にあります。さまざまな側面から端末自体の競争が進むことを期待したいです。

ドコモの発表会 iPhone関連以外の記事で唯一ランクインした、ドコモの発表会告知記事

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