世界を変える5G

新デザインはどう? カメラの出っぱりはどうなった? 写真を交えて解説する「Galaxy S21 5Gシリーズ」(2/2 ページ)

» 2021年04月08日 20時15分 公開
[井上翔ITmedia]
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S21/S21+のディスプレイは“フラット”に

 日本では「Galaxy S6 edge」以降、左端と右端にカーブのあるディスプレイを採用してきた(エッジスクリーンに原則1本化されたのは「Galaxy S8」以降)。このカーブディスプレイは、昨今のGalaxyスマホのハイエンドモデル(SシリーズとNoteシリーズ)のアイデンティティーともいえるものだ。

 しかし、Galaxy S21シリーズのうち、Galaxy S21 5G/S21+ 5GではエッジにカーブのないDynamic AMOLED(有機EL)ディスプレイを採用している。画面サイズはS21が6.1型、S21+が6.7型となっており、インカメラ周辺部にピンホール(穴)が開いている。

S21S21+ Galaxy S21 5G(左)とGalaxy S21+ 5G(右)の有機ELディスプレイは、左右の端部にカーブがない。いわゆる「平面ディスプレイ」を好む人にはうれしい変更点だろう

 一方で、Galaxy S21 Ultra 5Gは左端と右端にカーブのあるDynamic AMOLEDディスプレイを引き続き採用している。カーブディスプレイの見え方や操作性が気になるという人は、事前に実機で確認することをお勧めしたい。

S21 Ultra S21 Ultra 5Gのディスプレイは、最近のGalaxy Sシリーズを踏襲したカーブディスプレイとなっている

カメラ回りのデザインは大幅変更

 Galaxy S21 5Gシリーズで一番大きな変更点といえば、カメラ回りのデザインである。

 最近のGalaxy Sシリーズでは、背面のカメラモジュールがある部分のみが“出っぱる”デザインを採用していた。特に、1億300万画素センサーを搭載した「Galaxy S20 Ultra」では、その出っぱりが非常に目立つ。

 それに対し、Galaxy S21 5Gシリーズでは、側面の金属フレームがカメラ周辺部に“回り込む”ようになった。カメラ部分が出っぱっていることに変わりはないが、金属フレームとシームレスに一体化することで、パッと見の出っぱり感は抑えられている。

 合わせて、ボディー背面のガラスがつや消し(非光沢)加工となった。指紋もあまり目立たない。背面に映り込む自分や、指紋の付着が気になっていた人には朗報といえる。

背面 Galaxy S21 5Gの背面。側面の金属フレームがカメラ部分に回り込むように処理されている
側面から 右側面から見ると、こんな感じである
カメラをアップ フレームと一体化することで、出っぱり感を抑制している。ただ、カメラ部分の厚みが抑えたわけではないので、カメラ周辺部の厚みはどうしても増してしまう

S21 Ultra 5Gの1億300万画素カメラとSペン

 Galaxy S21 Ultra 5Gのアウトカメラは4眼構成で、中でも広角カメラは1億800万画素の超高解像度センサーを採用している。

 このセンサーは「1億800万画素の写真を撮る」ために使うというよりは「電子(バイブリッド)ズームの画質を上げる」という文脈で使われる。このカメラを生かした100倍ズームは非常に強力だ。ただし、100倍ズームはブレもそれなりに大きいため、三脚など本体を確実に固定できる環境での利用が推奨される。

S21 Ultra 5G Galaxy S21 Ultra 5Gのアウトカメラは4眼+レーザーAF(オートフォーカス)センサーという構成。デザイン上の処理はS21/S21+と同様だが「穴」の数が多い
横 右側面からS21 Ultra 5Gを見た図。やはりアウトカメラ周辺は“厚い”のだが、デザインの妙で、それほど厚くは感じない
100倍ズーム 100倍ズームで米粒に書いた文字を読み取るデモンストレーション。写真からも分かる通り、100倍ズームは三脚など本体を確実に固定できる環境での利用が推奨される。画面右下の表示は、被写体を確実に写すためのナビゲーションだ

 S21 Ultra 5Gは、Galaxy Noteシリーズ以外のGalaxyスマホとしては初めて「Sペン」に対応している。ただしSペンは別売となる。純正オプションとして、Sペン付きのケース「Smart Clear View Cover with S Pen」も用意される。

Sペン S21 Ultra 5GはSペンに対応する。ただし別売で本体内に収納できない

3.5mmイヤフォンマイク端子はない

 Galaxy S21 5Gシリーズは、USB 3.0 Type-C端子を備えている。DisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応しているので、適切な映像出力ケーブルやアダプターを用意すれば、PCライクなデスクトップ環境「DeX」も利用できる。

 一方で、同シリーズは3.5mmイヤフォンマイク端子を備えない。音声を外部出力するには、USB Type-C接続のイヤフォンマイクなどUSB Audio規格に準拠したオーディオデバイスか、Bluetoothオーディオデバイスが必要となる。

底面 底面にはnanoSIMスロットとUSB 3.0 Type-C端子(映像出力対応)を備えている。音声を外部出力したい場合は、USBオーディオデバイスかBluetoothオーディオデバイスを用意する必要がある(写真はGalaxy S21のもの)
DeX 適切な映像出力ケーブル/アダプターを用意すれば、DeXを利用できる。写真のようにデュアルディスプレイ(スマホとしての画面とDeXの画面を別個に表示するモード)もある
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