iOS 15では、通知に関するアップデートもいくつかあった。中でも、「通知要約」という新機能が追加されたことで、指定しておいた時間帯にアプリの通知をまとめて確認できるようになったのは大きな変化だ。本稿では、こうした通知周りの変更点について、改めて確認していこう。
なお、本稿の検証には、iOS 15.1を搭載したiPhone 11 Proと、iOS 14.1を搭載したiPhone 12を使った。
iOS 15における通知のデザインには変更が加えられた。実際に確認してみると、過去のバージョンと比べて、アプリアイコンが表示される位置が代わり、その分余白が減って、枠自体も細くなっているのが分かる。
また、コミュニケーションアプリでは、ユーザーが「連絡先」アプリなどで設定したアイコンも通知欄に表示されるようになった。例えば、「メッセージ」アプリで連絡が届いたときに、アイコンで相手を素早く認識しやすくなっている。
不要な通知への対策も強化された。まず、もともとのiOS 14での状況をおさらいしておくと、通知センターの通知をスワイプして「管理」をタップすることで、「目立たない形で配信」「オフにする…」通知を非表示にしたりする操作が行えた。
一方で、iOS 15ではこの「管理」ボタンがなくなり、「オプション」という表示に変わった。これをタップすることで、「一時間通知を停止」「今日は通知を停止」「要約へ追加」などのメニューが選べるようになっている。
そして、通知を確認するタイミングをユーザーが指定できる新機能「通知要約」が秀逸だ。同機能を利用するには、「設定」の「通知」画面から「時刻指定要約」をタップし、「時刻指定要約」のスイッチをオンにする。その後は画面指示に従って、設定操作を行い、対象となるアプリや、通知を表示する時間を指定すればOKだ。
なお、2回目以降に表示される設定画面にて、要約に含まれるアプリや、時間指定は何度でも調整可能だ。
また、「時間指定要約」の設定画面には、「次回の要約を表示」のスイッチが表示される。これをオンにしておくと、指定の時刻にならずとも通知センターに「次回の要約」という欄が表示され、タップで内容確認できるようになる。
要約にまとめると、指定の時間まで通知が確認できなくなるので、「なるべく自分のタイミングで柔軟に通知をチェックしたい」「iPhoneの通知が多すぎて煩わしい」と感じている人に、ぜひ活用してほしい。
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