auは、海外メーカーと共同で日本市場に特化したオリジナルモデルを開発している。HTCとKDDIが「HTC One S」をベースに開発した「HTC J ISW13HT」(2012年5月)は多くのユーザーから支持され、台湾と香港でも発売されるなど、アジアでも広く受け入れられた。続いて登場した「HTC J butterfly HTL21」(2012年12月発売)は高精細な大画面ディスプレイを搭載。「HTC J One HTL22」(2013年)、「HTC J butterfly HTL23」(2014年)、「HTC J butterfly HTV31」(2015年)と続いた。
また、LGエレクトロニクスとは2013年から「isai」シリーズを開発。「isai FL LGL24」(2014年)、「URBANO V01」とともにau端末としては初めてVoLTEに対応した「isai VL LGV31」(2014年)、「isai vivid LGV32」(2015年)、「isai Beat LGV34」(2016年)、ディスプレイが縦長の18:9、アウトカメラに通常と広角の2つのカメラを搭載した「isai V30+ LGV35」(2017年)と続いた。
auは最初、安価なSIMロックフリー端末で注目された中国メーカーの端末も積極的に取り扱っている。Huaweiはドコモなどにハイスペックモデルも納入したが、auは2018年に「HUAWEI nova 2 HWV31」「HUAWEI P20 lite HWV32」、2019年に「HUAWEI P30 lite Premium HWV33」とコストパフォーマンスを重視したミドルレンジモデルを扱っている。
最近ではXiaomiやOPPOの端末を販売している。買いやすいミドルレンジモデルの他、ハイスペックな「OPPO Find X2 Pro OPG01」なども取り扱ってきた。
ここまで紹介してきたものの他にも、創業時から密接な関係がある京セラ製のスマホは、タフネススマホ「TORQUE」シリーズ、大人向けスマホ「URBANO」シリーズ、シニア向けの「BASIO」シリーズなど、さまざまなモデルが販売されている。
また、Firefox OSを搭載した「Fx0」(LGエレクトロニクス製)も強く印象に残っている。多くの人に支持されるメジャーなモデルから唯一、プロ向け、マニア向けな端末もそろえるバラエティに富んだauのスマホ。ぜひ今後もその積極姿勢を維持してもらいたい。
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