クラウドへの自動バックアップはできた。次の課題は、何年もかけて大量に撮った写真から見たいモノを探せるか、だ。
写真を探す基本は「いつ」「どこ」で「何を」撮ったか。「いつ」に関しては「写真」アプリは年月日ごとにまとめて探せるし、Google フォトはスクロールバーをぐりぐりとドラッグすると一気に過去に戻れる。
「どこ」に関してはiPhoneで撮った写真は位置情報を持っているので(オフにしていなければ)話は早い。
地名を入力して検索してもいいし、地図からでも探せる(Google フォトがマップビュー対応したのは2020年なのでけっこう最近)。
地図から写真を探すのは「写真」アプリの「撮影地」機能の方が分かりやすい。
地図上にサムネイルがずらっと表示されて、そこの枚数も数字で出る。地図を拡大するとバラけていくので絞り込みやすいのだ。
Google フォトのマップビューは撮影した場所が色で示される。赤い方が枚数が多いということ。そしてタップして写真を表示すると、その日に撮った写真の場所がポイントされる。
純粋に「とある場所で撮った写真」を昔のものから今のものまで見たいときは「写真」アプリが圧倒的に便利だし、「とある場所で撮った写真」に対してその日に撮った写真を追いたいときはGoogle フォトがいいんだけど、地図から写真を探すという意味では「写真」アプリの撮影地機能の方が優秀だ。
Google フォトはもともと撮影場所を入力すれば探すよっていう作りだったので、場所で絞りたいときはそっちを使え、かもしれない。
3つ目の「なに」を撮ったのかで探す、はクラウドサービスならではのもの。
人物からは顔写真で探せるし(Google フォトではペットにも対応)、あらかじめいくつか候補も出してくれる。キーワードを入れて探すのもいい。
実用上は「写真」アプリも「Google フォト」もかなりのレベルだが、より細かいキーワードが用意されているのはGoogle フォトの方だ。
例えば「スカイツリー」で検索すると、スカイツリー「で」撮った写真のみならず、スカイツリー「を」撮った写真もピックアップしてくれる。ビルに反射したスカイツリーも建設中のスカイツリーもちゃんと認識。
「写真」アプリでは「スカイツリー」のキーワードはなく、「東京スカイツリータウン」で撮った写真だけがピックアップされた。
Google フォトの方が細かいキーワードに強いのだ。
また、Google フォトは「Google Lens」を使えるのもいい。
「写真」アプリは「メモリー」機能など過去の写真を一定のテーマで集めたアルバムを作って、古い写真を見直そうねと促してくれる。
いずれにせよ、写真を自動的にクラウドにバックアップし、古い写真を自在に探して閲覧できるという、モダンなクラウドサービスなのだ。
どっちがいいか悩んだら、iCloud 写真が第1候補。使い勝手がいいしiOSとの連動も完璧(当たり前だけど)。
さらに月々数百円を足して、Google フォトと併用すると、より写真を有効活用できてよい。
まあどっちにしろ、写真は必ず常時バックアップをとり、失わないように、なとかついつでも引っ張り出せるようにしましょうね、って話だ。
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