ハイエンドのスマートフォンを使いたくても、モデルによっては10万円を超える価格や、20万円に迫るものも存在する。なかなか手が届きにくい……と感じて、購入に至らない人もいるだろう。
一方で、ハイエンドに迫る性能を持ちながら、比較的手頃な価格帯(4万〜6万円台)を実現したミッドレンジのスマートフォンも市場には数多く存在する。今回紹介するiPhone SE(第3世代)もミッドレンジに分類される。
各キャリアやメーカーなどが販売しているミッドレンジモデルの主要な販路、価格、特徴を中心にまとめた。
AQUOS sense6はシリーズ初となるIGZO OLEDや4570mAhのバッテリーを搭載しながら、厚さが先代の「AQUOS sense5G」の8.9mmから7.9mmと、約11%の薄型化に成功したのがポイントだ。
画面内指紋センサーを採用しているため、事前に登録した指で画面に触れるだけで、パスワードを入力せずにロックを解除できる。物理的な指紋認証センサーのスペースを確保しなくて済むため、ベゼルレスなデザインとなっている。
AQUOS sense6sはプロセッサにSnapdragon 695 5Gを採用。Snapdragon 690を搭載している現行モデル「AQUOS sense6」と比べてCPU性能が約12%、GPU性能が約35%向上した。
AQUOS sense6と同様に10億色の表示に対応した約6.1型のフルHD+(1080×2432ピクセル)IGZO OLEDディスプレイを備える。静止表示時に画面の更新を止めるアイドリングストップ機能を持つIGZOと、4570mAhバッテリーにより、シャープの調べで1週間の電池持ちを実現した。
らくらくスマートフォン F-52Bはドコモが販売するシニア層向けの製品。らくらくスマートフォンとして初めて5Gに対応し、従来製品の使い勝手を維持しつつも、カメラやバッテリーを強化した。
還付金詐欺を通話音声から検知する「迷惑電話対策」機能や、迷惑メールやSMSの判定機能、悪意のあるURLに接続しようとした場合に警告する「フィッシング詐欺警告」機能を備える。また、最近では珍しくなった「ワンセグ」に対応する。
あんしんスマホ KY-51Bは大画面かつシンプルな操作方法などを売りにしており、従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)ユーザーが安心してスマホデビューを果たせるように企画されたスマートフォンだ。
スクリーンショットや画面録画(スクリーンレコード)をショップでの相談時に役立てることが可能な「画面メモボタン」の他、「スマホの健康診断」機能も搭載し、例えばインターネットがつながらない、画面が回転する、文字入力の方法が変わっているといったトラブルを、アプリ上で選択するだけで解決できる。
Xiaomi 11Tはカメラ性能や充電関連技術を売りにした製品で、オンラインストア「Mi.com」やAmazon、全国の家電量販店などが取り扱う。
800万画素で視野角120度の超広角カメラ、500万画素のテレマクロカメラを備え、トリプルマイクアレイを活用したオーディオズームにより、動画撮影時にズームインしながら被写体に近づいて音声を拾える。
容量5000mAhのバッテリーを内蔵し、付属の充電器を使えば、67Wの「ターボチャージ」により、36分で100%の充電が可能だ。
Xiaomi 11T ProはXiaomi 11Tと共通する部分があるが、最大8Kでの動画撮影や、Xiaomi独自の高速充電「ハイパーチャージ」に対応し、17分で100%の充電が可能な点はXiaomi 11Tにはない特徴の1つだ。
FeliCaに対応するため、おサイフケータイが使える。オーディオ面ではデュアルスピーカーやDoby Atmosに対応する他、Harman Kardonのチューニングを加えたスピーカーを搭載する。
motorola edge20は最薄部約6.99mm、重さ約163gと、Motorolaの5G対応スマートフォンとしては最も薄く、最も軽い(同社調べ)のが最大の特徴だ。同社の公式Webストア「MOTO STORE」や、家電量販店が販売している。
メインカメラのセンサーは複数のピクセルをまとめて1つの画素として利用する「ウルトラピクセルテクノロジー」に対応しており、光の感度を最大で9倍まで高めることができる。4K(3840×2160ピクセル)動画の撮影にも対応している。
Miracast対応のワイヤレスディスプレイかWindows PCに映像を投影できる「Ready For」機能にも対応し、PCのようにデスクトップを使える「モバイルデスクトップ」、ストリーミング動画アプリに最適化された「テレビ」、ゲームアプリに最適化された「ゲーム」、Web会議アプリなどに最適化された「ビデオチャット」の4種類のモードを使える。
motorola edge20 fusionは、edge20の廉価版という位置付けで、5G対応や1億500万画素のメインアウトカメラといった目玉となる特徴は維持しつつ、一部の仕様を変更することで手頃な価格を実現している。同社の公式Webストア「MOTO STORE」や、家電量販店が販売している。
Miracastを使った投影には対応しないが、motorola edge20よりも大容量のバッテリーを搭載している他、外部記録メディア(最大512GBのmicroSD)に対応する。
iPhone SE(第3世代)はiPhone 13シリーズと同じプロセッサ「A15 Bionic」を搭載しつつ価格を抑えた製品。Apple Store(店頭/オンライン)や家電量販店、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなどが取り扱う。
被写体と背景の色、コントラスト、ノイズにそれぞれ異なる調整を行う「スマートHDR 4」、マルチフレームの画像処理で被写体のパーツごとに画質調整を行う「フォトグラフスタイル」、機械学習によってピクセル単位で画質を最適化する「Deep Fusion」など、ハイエンドのiPhone 13シリーズでおなじみの機能が、iPhone SE(第3世代)でも使える。
ディスプレイの解像度は750×1334ピクセルと、昨今のスマートフォンとしては低いが、下部に指紋センサーを搭載する。
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