最新のiPhoneを含むスマートフォン全体の価格が高騰する一方、安価かつ快適に使える製品が増えてきた。特にAndroidは「AQUOS sense7」や「Pixel 6a」など、安価ながらも大画面かつバッテリー持ちがよく、カメラ機能も充実した製品が増えている。
一方の低価格帯iPhoneは、画面が小さくバッテリー容量も少ない「iPhone SE(第3世代)」が主力のまま。今後スマホ本体にあまりお金をかけたくないなら、Androidに移行するのも賢い考え方といえる状況になりつつある。
また、Androidは手ごろなハイエンドも増えつつある。特にSIMフリーではPixel 7や価格が下がってきたXiaomi 11T Proの他、10万円に近くなるがZenfone 9やXiaomi 12T Proも選択肢に入れていい。これらのモデルは高画質カメラや高画質ゲームを快適に動かせる処理性能を持ち、さらにiPhoneと違って画面や本体サイズが多様なのも魅力だ。
そこでこの記事では、iPhoneからAndroidへ移行したい人向けに、あまり紹介されることのないiPhoneからAndroidへの機種変更とデータ移行方法について紹介していく。もちろんiPhone間の方が機種変更時のデータ移行は圧倒的に楽なのだが、iPhone〜Android間の移行も若干は楽になった。移行を考えている人は参考にしてほしい。
では、iPhoneからAndroidへのデータ移行方法を紹介していこう。スマホの機種変更で移行したいおもなデータは下記となる。
それぞれ移行方法が異なる他、中には制限つきのものもある。ここはiPhoneからiPhoneへの機種変更と比べて若干手間がかかる部分だ。とはいえ、近年はクラウドやWebサービス、サブスクの普及で移行が楽になり、Suicaのように昔は移行できなかったが現在は移行できるものもある。では、上から順に移行方法を見ていこう。
電話帳、スケジュール、写真・動画といった基本的なデータの移行は、各スマホメーカーともAndroidスマートフォンの初期設定から実行できる。各社ともデータの移行方法についての案内サイトも用意しており、これを使えばiPhoneから基本的なデータの多くを移行できる。
新しいAndroidスマートフォンの初期設定が完了したあとのデータ移行方法もいくつかある。
iPhoneからAndroidへのデータ移行で機種を問わず使い勝手がいいのは、「Googleドライブ」アプリを使ったデータ移行だ。
iPhoneにGoogleドライブのアプリをインストールし、「左上三本線のメニュー→設定→バックアップ」に進もう。iPhone内のiCloudにひも付けられたデータを、まとめてGoogleアカウントにバックアップできる。その後、Androidスマホに同じGoogleアカウント登録すれば、先ほどバックアップしたデータを継続して利用可能になる。
注意点として、写真・動画はGoogleフォトにバックアップされるのだが、Googleアカウントの残り容量(無料の場合15GB)の制限がある。
大手キャリアを契約しているなら、各社のデータコピーアプリを無料かつ安心して利用できる。iPhone〜Android間のデータ移行にも対応している。
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