では普通の作例編としていくつかのシーンを。
人物はもう今更何をっていう感じで普通にきれいに撮れる。
ただ、人を撮るときは70mm相当くらいがいいよねってことで3xも。「フェイスフィルター」でちょっと肌を滑らかにした。
ポートレートモードもカメラは1xと3xのどちらかを選べる。画質がいいのは1xだけど、ポートレートに向いた画角は3xの方なので悩ましいかも。
次は建物、列車、花、料理と続けて。
そしてぐいぐいと被写体に近寄ると、下に「フォーカスエンハンサーアイコン」が現れる。これ、いわゆるマクロ撮影機能のこと。ある程度以上近づくと、より近距離でのピント合わせができる超広角カメラの23mm相当デジタルズームに切り替わるという、Galaxy Sシリーズならではの技。今ではいくつかのハイエンド機が同様の機能を持っているが、いち早く投入したのはGalaxyだったと記憶している。
ただ高性能なメインカメラに比べると画質が落ちるので、そこは悩むべし。
そして夜。普段夜景作例を撮っている場所よりさらに暗い地下水路上で撮ってみた。
Galaxy S23 UltraのUltraたるゆえんはカメラ性能の高さによるのだけど、価格が20万円前後と高い分、「スマホでここまでやるのか」ってスペックをそろえた上に、ちょっとずつターゲットを絞って撮れる範囲を拡げている感じだ。
超広角から超望遠まで幅を拡げた上に、「こんなのも撮れますよ」ということで、「月」とか「マクロ」とか、「ナイトグラフィー」とか、今回は新たに「星空」や「多重露光」を追加してきた。
朝から深夜まで、レンズ前数センチから38万km離れた月までターゲットにするとはすごい。AIを駆使して撮ってみたいターゲットに絞り込んだ撮影機能をどんどん盛り込んでいって何でも撮れるスマホを目指しているんだろうなぁという気がしてくるのであった。
で、そこまで何でも撮りたいわけじゃないよ、って人にはUltraじゃないGalaxy S23がちゃんと用意されているわけである。
モデル:長谷川実沙
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.