「Galaxy S23 Ultra」のカメラを徹底検証 「100倍ズームで月もキレイに撮れる」は本当?荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

» 2023年05月18日 11時30分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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さまざまな作例編、夜も得意

Galaxy S23 Ultraレビュー Galaxy S23 Ultraで撮影しているの図。こうしてみるとやや大きめ

 では普通の作例編としていくつかのシーンを。

 人物はもう今更何をっていう感じで普通にきれいに撮れる。

Galaxy S23 Ultra人物撮影 23mm相当で普通に人を撮る

 ただ、人を撮るときは70mm相当くらいがいいよねってことで3xも。「フェイスフィルター」でちょっと肌を滑らかにした。

Galaxy S23 Ultraレビュー フェイスフィルターはかけすぎるとアレだけど肌をちょっと滑らかにするくらいだとちょうどいい
Galaxy S23 Ultraレビュー ポートレートを撮るには3xでちょっとだけ滑らかにするのがいい感じに

 ポートレートモードもカメラは1xと3xのどちらかを選べる。画質がいいのは1xだけど、ポートレートに向いた画角は3xの方なので悩ましいかも。

Galaxy S23 Ultraポートレートモード 髪の毛の処理も昔に比べると進化して不自然さがなくなってきている

 次は建物、列車、花、料理と続けて。

Galaxy S23 Ultraレビュー建物 昭和なマンションを見上げてみた。ベランダの曲線が時代を感じさせていい
Galaxy S23 Ultraレビュー列車 ホームを歩いていたらE353が停車していたので。暗い場所ながらHDRがうまく働いて白いところもトバずいい感じに
Galaxy S23 Ultraレビュー植物 歩道に植えられたつつじを2xの望遠で。2x望遠時の画質はもうちょっと上げられたんじゃないかな、とは思う
Galaxy S23 Ultraレビュー料理 料理。ホワイトバランスがちゃんと合っていてリアルな色

 そしてぐいぐいと被写体に近寄ると、下に「フォーカスエンハンサーアイコン」が現れる。これ、いわゆるマクロ撮影機能のこと。ある程度以上近づくと、より近距離でのピント合わせができる超広角カメラの23mm相当デジタルズームに切り替わるという、Galaxy Sシリーズならではの技。今ではいくつかのハイエンド機が同様の機能を持っているが、いち早く投入したのはGalaxyだったと記憶している。

Galaxy S23 Ultraフォーカスエンハンサー 広角カメラの撮影最短距離を超えて近づけると、「フォーカスエンハンサー」がオンになり(タップするとオフになる)、カメラがこっそり切り替わる

 ただ高性能なメインカメラに比べると画質が落ちるので、そこは悩むべし。

 そして夜。普段夜景作例を撮っている場所よりさらに暗い地下水路上で撮ってみた。

Galaxy S23 Ultraレビュー夜景モード 夜景モードで撮影した暗渠(あんきょ)

次は何を撮れるようにするんだろう

 Galaxy S23 UltraのUltraたるゆえんはカメラ性能の高さによるのだけど、価格が20万円前後と高い分、「スマホでここまでやるのか」ってスペックをそろえた上に、ちょっとずつターゲットを絞って撮れる範囲を拡げている感じだ。

 超広角から超望遠まで幅を拡げた上に、「こんなのも撮れますよ」ということで、「月」とか「マクロ」とか、「ナイトグラフィー」とか、今回は新たに「星空」や「多重露光」を追加してきた。

 朝から深夜まで、レンズ前数センチから38万km離れた月までターゲットにするとはすごい。AIを駆使して撮ってみたいターゲットに絞り込んだ撮影機能をどんどん盛り込んでいって何でも撮れるスマホを目指しているんだろうなぁという気がしてくるのであった。

 で、そこまで何でも撮りたいわけじゃないよ、って人にはUltraじゃないGalaxy S23がちゃんと用意されているわけである。

モデル:長谷川実沙

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