スパイ時計のようなギミックが楽しい「HUAWEI WATCH KIDS 5X Pro」山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2023年05月26日 14時57分 公開
[山根康宏ITmedia]

 中国では子ども向けのスマートウォッチがかなり売れています。一人っ子政策や両親の共働き、誘拐対策などもあり、特に都市部では子どもがスマートウォッチをはめていることも珍しくないのです。

 スマートウォッチというとApple Watchを思い浮かべる人が多いでしょうが、子ども向けのキッズウォッチでは中国では小天才社のシェアが高く、XiaomiやHuaweiもさまざまな製品を出しています。その中でHuaweiの販売する最新キッズウォッチはまるでスパイウォッチのようなギミックが特徴。子ども向けというのがもったいなく、大人も使いたくなるような機能が搭載されています。

HUAWEI WATCH KIDS 5X Pro HUAWEI WATCH KIDS 5X Pro

 「HUAWEI WATCH KIDS 5X Pro」は1.6型(360×320ピクセル)ディスプレイを搭載する子ども向けのスマートウォッチ。バッテリーは800mAh。OSはHarmonyOS 2を搭載しており、同OS搭載のHuaweiスマートフォンの他、AndroidやiPhoneとの連携もできます。

 キッズウォッチならではの機能としては、nanoSIMが利用可能で単体で4G通信に対応。またフロントディスプレイ面と裏面それぞれにカメラを搭載し、単体でのビデオ通話もできます。カメラはフロントが500万画素、裏面が800万画素です。

HUAWEI WATCH KIDS 5X Pro 見た目は普通の子ども向けスマートウォッチだ

 パッと見ると普通のスマートウォッチですが、HUAWEI WATCH KIDS 5X Proは腕時計の本体部分が自在に動きます。ヒンジで90度立ち上がる他、360度回転させることができるのです。腕にはめたまま本体を立ててビデオ通話すればまさにスパイウォッチ感覚。なかなか楽しい製品です。

HUAWEI WATCH KIDS 5X Pro 時計本体は自在に動く

 そしてこのメインディスプレイを裏返すと、なんと裏面には1.52型の電子ペーパーディスプレイも搭載されているのです。バッテリー容量が少ないときや、炎天下でカラーディスプレイが見にくいときなど、こちらの画面に切り替えて使うこともできるというわけ。

HUAWEI WATCH KIDS 5X Pro 裏側は電子ペーパーを搭載
HUAWEI WATCH KIDS 5X Pro 電子ペーパーウォッチに早変わりする

 これだけでも楽しくつかえるHUAWEI WATCH KIDS 5X Proですが、さらに時計本体を取り外すこともできるのです。外した後は首からぶら下げてペンダントのように使うことも可能。まだ手首が細い低学年の子どもには、ペンダントとしてぶら下げて使わせるのがいいかもしれません。

HUAWEI WATCH KIDS 5X Pro 時計本体を外すこともできる

 内蔵アプリは活動量計やモバイルペイメントのAlipay、他にHuaweiのキッズウォッチ同士でコミュニケーションが取れるSNSアプリなどが入っています。歩数計などは大人向けのHuaweiの一般的なスマートウォッチとUI(ユーザーインタフェース)が同じなので、同社製品を使っている人にとっても使いやすいでしょう。

HUAWEI WATCH KIDS 5X Pro 活動量計のUIは大人向け製品と同等

 電子ペーパーディスプレイ側でも歩数を見るなどある程度のことはできるようです。カラー画面と電子ペーパー画面のデュアルディスプレイ搭載スマートフォンは、過去に何機種か登場したものの、成功しませんでしたが、子ども向けスマートウォッチなら十分「アリ」と思えます。

HUAWEI WATCH KIDS 5X Pro 電子ペーパー側では基本的なことができる

 価格は1999元(約3万9000円)と、子ども向けとはいえ結構高価。そこでHuaweiはディスプレイを片面だけにした「HUAWEI WATCH KIDS 5X」も1599元(約3万1000円)で出しています。

HUAWEI WATCH KIDS 5X Pro 廉価版となる「HUAWEI WATCH KIDS 5X」
HUAWEI WATCH KIDS 5X Pro 裏面に電子ペーパーディスプレイは搭載されていない

 ところで、HUAWEI WATCH KIDS 5X Proはいきなり出てきた製品ではありません。中国のキッズウォッチトップメーカーである小天才が既に時計本体が回転するモデルを数年前から出しており、2022年には本体が外れる「Z8」を1999元で発売。高価にもかかわらず中国で人気製品になっています。HuaweiはこのZ8人気にあやかり、さらに両画面とすることで「ハイエンドキッズウォッチ」市場で覇権を握ろうとしているのでしょう。中国の子ども向けスマートウォッチから目が離せなくなりそうです。

HUAWEI WATCH KIDS 5X Pro 元祖スパイウォッチの小天才「Z8」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月27日 更新
  1. 3社そろい踏みの「Starlink Direct」 料金で仕掛けるドコモとソフトバンク、先行するKDDIは“サービス”で差別化 (2026年04月25日)
  2. スマホの「残価設定」にメス? 総務省がルール統一を検討も、Appleは「不当な扱い」と猛反発 (2026年04月25日)
  3. 楽天モバイル、ルーター「Rakuten WiFi Pocket 5G」の販売を一時停止 理由は? (2026年04月24日)
  4. ダイソーで1100円の「USB充電器(PD20W)」は、きちんと20Wで充電できるのか? (2026年04月26日)
  5. Xiaomiの前に、中国スマホの“雄”だったMeizu、またしてもピンチ (2026年04月26日)
  6. ダイソーの1100円「シースルーイヤフォン」に一目ぼれ “音質と個体差”に目をつむれば「あり」な選択肢 (2026年04月23日)
  7. 携帯電話のホッピング問題、「6カ月以内の継続利用を認める」方向で決着か 2026年夏に結論 (2026年04月23日)
  8. 1.72型ディスプレイ搭載スマートバンド「Xiaomi Smart Band 10」、高精度の睡眠モニタリングも可能 (2026年04月25日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. 「Pixel 10a」と「Pixel 10」どちらを選ぶ? 実機比較で分かった「約5万円差の価値」と「明確な違い」 (2026年04月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年