米国の携帯電話やタブレットメーカーであるOrbic(オルビック、Orbic US, LLC)が6月1日、日本市場への進出を発表した。その日本法人のJapan Orbicがスマートフォン「Fun+ 4G」の他、タブレット「TAB8 4G」「TAB10R 4G」、ワイヤレスイヤフォン「Orbic Ear Buds」、Orbicの姉妹会社であるデンマークのデザインブランド「dbramante 1928(ディブラマンテ)」のサスティナブルなアクセサリーを展開する。家電量販店やMVNOが6月下旬より順次販売する予定だ。
市場想定価格(全て税込み)は以下の通り。
Fun+ 4G、TAB8 4、TAB10R 4Gはいずれも5Gには対応せず、4G対応の製品。必要最低限の機能と性能を備え、手頃な価格を実現した。日本だけでなく、台湾、韓国、オーストラリア、インド、欧州、南米など海外のネットワークに対応しており、現地のSIMを挿入して使用できるという。
なお、OSとセキュリティアップデートをOrbicとして、最大2年保証。安心かつ継続的な利用につなげたいとしている。
Fun+ 4Gはスマホ初心者をターゲットとした製品。プリインストールOSはAndroid 12で、必要最低限のアプリと性能を有する。プロセッサはSnapdragon 680 4Gで、4GBのメモリと64GBのストレージを搭載し、最大1TBのmicroSDをサポートする。カラーはホワイトとブルーの2色展開。背面にOrbicロゴと指紋センサーを設け、側面の電源キーとボリュームキーは本体カラーとは異なる黄色を採用している。
ディスプレイは6.09型(720×1560ピクセル)のTFT液晶を搭載する。アウトカメラは1600万画素と200万画素で構成される。インカメラは万画素。バッテリーは4000mAhで、急速充電やワイヤレス充電、FeliCaには対応しない。4Gの対応バンドは1/3/5/7/8/18/19/20/26/28/34/38/39/40/41。Wi-FiはIEEE802.11b/n/acに対応し、Bluetoothは5.0をサポートする。
TAB8 4Gは8型(1200×800ピクセル)のTFT液晶ディスプレイを搭載したタブレット。OSはAndroid 12で3GBのメモリと32GBのストレージを内蔵する。アウトカメラは1300万画素、インカメラは500万画素となっている。バッテリーは4300mAhで10Wの充電器が付属する。インタフェースはUSB Type-Cと3.5mmイヤフォンジャックを搭載する。
TAB10R 4GはTAB 8 4Gよりも大型の10型(1200×800ピクセル)のTFT液晶ディスプレイを搭載。IP65等級の防水・防塵(じん)に対応し、MIL-STD-810相当のMIL規格に準拠しており、大画面と堅牢(けんろう)性を売りにしたタブレットだ。OSはAndroid 12で、4GBのメモリと64GBのストレージを内蔵し、最大1TBのmicroSDをサポートする。アウトカメラは1300万画素、インカメラは500万画素となっている。バッテリーは6000mAhで、Quick Charge 2.0をサポート。18Wの急速充電器が付属する。インタフェースはUSB Type-Cと3.5mmイヤフォンジャックを搭載する。
Orbic Ear BudsはBluetooth 5.2をサポートするイヤフォン。SBCとAACのコーデックに対応する。プロセッサは「BT8926B」となっている。重量は片耳が約5.2g、充電ケースが約28.2gだ。
Orbic Cloudは写真や書類などを保管、管理できるクラウドサービス。FUN+ 4G、TAB8 4G、TAB10R 4GにOrbic Cloudアプリがプリインストールされており、ユーザーは5GBのデータを無償でクラウドへアップロード、保存できる。Orbicは今後、エンドユーザーが関心のあるデータを1カ所に保存し、必要に応じて拡張・整理できる、個人向けの使いやすいクラウド ソリューションの提供を有償化を含め検討、構築するという。
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