その他のシーンもいろいろと。
まず室内から川の土手を歩く人を狙ったカット。HDRがいい感じに効いている。
もう1つ、明暗差の大きな青空もの。鉄道の高架下から超広角カメラでの撮影だ。このウルトラワイド感はなかなかいい。
青空背景をもう1つ。これは左下のコスモスにピントを合わせたかったので、タッチAFを使っている。
室内カットからは2xで撮ったチキンカレーを。
いろいろと撮っていたら、1つ気付いたことがある。
被写体が速く動いていると、それに合わせてシャッタースピードを上げて撮ってくれるのだ。室内でじっとしている猫を撮ったとき(前述の黒猫)は1/100秒だったが、草で遊びながら撮ったときは自動的に感度が上がってシャッタースピードも1/500秒になっていたのである。おかげで、室内で遊んでいる猫を撮っても被写体ブレがない。
これは感心した。ペットを撮りたい人におすすめかも。
マクロ機能も持っている。マクロモードではより至近距離から撮影できる超広角カメラに切り替わり、そこからデジタルズームで24mm相当にするという多くのハイエンド機と同じ手法だ。
そして夜。注目すべきは、照明。カメラの横に撮影用のLEDライトが付いているけど、それとは別にGlyphを全点灯させて照明代わりにすることもできるのだ。
木の幹にセミが張り付いていたので、2xでそれぞれのライトで迫ってみた。1枚目はGlyphライト。もう1枚は通常のLEDライトだ。実は撮影用のライトは色温度が少し低い(つまり少しオレンジ色っぽい色)設計になっており、人を撮ったときに肌色が青白くならないので使い分けると楽しい。
クールな写りにしたいか暖かい感じにしたいかで使い分けよう。
そして夜景。ある程度以上暗いと自動的にナイトモードになる。
最後は動画の話を。
ミドルクラスの端末ではあるが、動画は4Kでの60fpsに対応となかなかのスペックで、スローモーション時はフルHDで480fpsまで上げられる。
なお、動画撮影中は赤いLEDを点灯させられるのでこれは設定でオンにしておきたい。
Nothing Phone (2)は透明な背面とLEDが光りまくって通知してくれるGlyph Interfaceに注目が行くけれども、カメラもかなりいい感じなのだ。ついでにいえばディスプレイも大きいし、屋外でも見やすいだけの明るさを持っている。
歴史が浅い分、どんなシチュエーションでも完璧な安定感ってわけにはいかないけど、おおむねピシッと決めるべきところは決めてくれるし、基本画質もなかなか高い。
その上でNothing Phone (2)ならではの撮り方も楽しめるのだから、10万円未満でカメラもちゃんとしていて、使っていて目立つ端末が欲しいなら、これイっちゃってもいいでしょう。
モデル:長谷川実沙
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.