Huaweiのミドルレンジモデル「Enjoy」シリーズから大容量バッテリーを搭載したモデル「Enjoy 60X」が中国で販売されています。最近のスマートフォンは急速充電技術の進化が著しく、数分の充電でバッテリー容量をかなり回復できるものも増えています。とはいえ、誰もがいつでも充電環境にいるわけではありませんから、大容量バッテリーモデルの需要もまだまだ高いのでしょう。
プロセッサはSnapdragon 680 4G、カメラは流行の円形デザインで多眼に見えますが、5000万画素の広角と200万画素の深度測定の組み合わせなので、実質シングルカメラです。デザインは多眼カメラ風で悪くありません。カメラ台座周りをゴールド色に仕上げているのは、ターゲットが中国の年齢の高い層だからでしょうか。価格は1799元(約3万5000円)からとリーズナブルです。
指紋認証センサーは側面の電源キーに搭載。本体サイズは79.9(幅)×171.6(高さ)×8.9(奥行き)mmとやや大きめ。重量は216gです。
ディスプレイは6.95型とほぼ7型に近く、解像度は1080×2376ピクセル。低価格モデルとはいえ、ここまでディスプレイサイズが大きいので、HD+よりも高解像度になっています。ただしコスト低減のため、有機ELではなく液晶パネルです。
インカメラ部分はiPhone風のノッチを採用、800万画素カメラの横にスピーカーを埋め込んでいます。この配置は音量をより大きく耳に届けることができるでしょうし、スピーカーフォンにしたときも相手の声をよりはっきりと聞けます。エンタメ用途だけではなく、高齢者の方々が普段のコミュニケーションを円滑にできるように、といった配慮がありそうです。
ディスプレイが大きいので、カメラを使っているときもプレビュー画面が見やすく楽しく写真撮影ができそうです。実質シングルカメラなのでUI(ユーザーインタフェース)もシンプル。
なお、姉妹モデルに「Enjoy 60」がありますが、価格は1299元(約2万6000円)のエントリーモデルで、プロセッサは非公開。ディスプレイは6.75型(720×1600ピクセル)で800万画素のインカメラを搭載。バッテリーは6000mAhとこちらも大型です。
カメラデザインは全く異なっており、4800万画素広角と200万画素深度測定のみ。2つのレンズを縦に並べるのも最近の流行とはいえ、上位モデルと全く異なる外観なので同じシリーズの製品には見えません。Enjoy 60は他社の低価格モデルが直接のライバルなので、価格を抑えつつトレンドのデザインにしたようです。
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