HONORが2023年7月に中国で発売した「Magic V2」は中国で大人気のモデルとなり、9月にはグローバル投入も発表されました。3月に発表され世界最薄最軽量モデルとして人気を高めたHuaweiの「Mate X3」のサイズを一気に抜き去ったのです。今回は両者の比較も行ってみました。
HONOR Magic V2とHUAWEI Mate X3を比べると、開いたときの厚さは4.7mm vs 5.3mm、閉じたときの厚さは9.9mm vs 11.1mm、重量は231g vs 239g、さらにディスプレイサイズは7.92型 vs 7.85型と、全ての面でMagic V2が上回っています。
実際にMate X3と比べてみます。確かにMagic V2の方が薄いですね。
閉じたときの厚みも10mmを切ると明らかにMate X3の11.3mmより薄いと感じられます。また、閉じた状態で持つと重量が8g軽量化されていることをより実感できました。
なお、本体の断面形状はどちらも角を落としているので、数字以上に小さく感じられます。
外側のディスプレイサイズは6.43型です。写真は中国モデルにグーグルサービスを個人的にインストールした状態ですが、グローバルモデルが発売されるので、アプリの導入などに苦労することはないでしょう。
驚異的な薄さと軽さを誇るMagic V2ですが、唯一の欠点があると感じました。それはディスプレイをヒンジの好きな角度で止めて使うフレックスモードへの対応が弱いこと。ディスプレイは開いていくとヒンジの95度程度までしか止めておくことができません。それ以上だと開ききってしまうのです。本体を机の上に置いて動画を見たり、ビデオ会議したりするときはやや不便かもしれません。
カメラは5000万画素、5000万画素超広角、2000万画素2倍望遠となかなかの高スペック。カメラフォンとしても十分な性能を誇ります。
ディスプレイが折り曲がるスマートフォンが初めて登場したのは2018年のこと。それからわずか5年で、折りたたみスマートフォンの大きさは普通のスマートフォンと変わらないレベルまでに達しました。Magic V2は欧州などでも販売されるため、サムスンにとっても脅威となるライバルモデルになりそうです。また世界の折りたたみスマートフォンユーザーを増やす製品にもなるでしょう。
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