J.D.パワーは、10月5日に「2023年共通ポイントサービス満足度調査」の結果を発表した。対象はdポイント、PayPayポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、Tポイント、nanacoポイント、WAON POINTで、調査回答者数は1万7377人。
ポイントのため方と満足度の関係をみると、投資信託の運用成果に応じてポイント還元される「ポイント運用サービス」や、証券会社などを通じた株式取引や投資信託の保有残高に応じてポイントが付与される「金融サービスの利用」でポイントを取得しているユーザーの満足が高い。しかしポイント運用サービスの利用率は11%、金融サービスの利用でポイントをためているユーザーは4%と低く、ユーザー増加による満足度向上が期待される。
ポイント使用方法と満足度の関係は「証券会社などでの株や投資信託などの金融商品の購入」でポイントを使用しているユーザーの満足度が高い。投資意欲の高まりの中、ためたポイントを金融商品の購入に充当できるような金融サービスとの連携は満足度の向上に大きく寄与すると考えられる。
総合的な顧客満足度を測定するため設定した「ポイントのためやすさ」「ポイント確認のしやすさ」「ポイントの使いやすさ」「ホームページ/カスタマーサポート」のファクター別に満足度を比較すると、初回調査の2021年調査から3年連続でホームページ/カスタマーサポートが最も低い。利用目的の最多は「ポイント付与(獲得)状況や使用状況に関して」で、この用件で利用したユーザーの満足度は最も低いため改善の余地が大きいとしている。
総合満足度第1位は3年連続で楽天ポイントとなり、ためやすさ、確認のしやすさ、使いやすさで最高評価を獲得。2位はPayPayポイント、3位はdポイントとなった。
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