iPhone 15シリーズ付属のUSB Type-Cケーブルはどれだけ使える? 転送/充電速度を検証(2/2 ページ)

» 2023年10月12日 10時30分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

充電速度はいかほど? iPhone 14 Pro Maxと比較してみた

 充電速度についても気になるので、iPhone 14 Pro MaxとiPhone 15 Pro Maxを並べて比較してみた。充電に用いたケーブルも箱に付属しているケーブルとなる。ACアダプターとして別売りされている「20W USB-C電源アダプタ」(Apple Store価格は2780円)を選んだ。

 20W USB-C電源アダプタのページには「iPhone 8以降のモデルと組み合わせると高速充電機能を生かせるので、50%までの充電が約30分で完了」とある。本当に急速充電が可能なのかを確認したい。

iPhone15 USBC Lightning データ転送 転送速度 「20W USB-C電源アダプタ」

 計測はiPhone 14 Pro MaxとiPhone 15 Pro Maxがバッテリー残量50%の状態から始めた。開始時刻は13時30分。ここから約30分おきにチェックしていく。

 14時にはiPhone 14 Pro Maxが76%、iPhone 15 Pro Maxが77%まで充電できた。14時35分にはiPhone 14 Pro Maxが93%、iPhone 15 Pro Maxが94%だった。15時ちょうどにはiPhone 14 Pro Maxが97%、iPhone 15 Pro Maxが98%にまで到達した。

iPhone15 USBC Lightning データ転送 転送速度 14時時点でのバッテリー残量(左からiPhone 14 Pro Maxと、iPhone 15 Pro Max、以下同)
iPhone15 USBC Lightning データ転送 転送速度 14時35分時点でのバッテリー残量
iPhone15 USBC Lightning データ転送 転送速度 15時時点でのバッテリー残量

 ここまでの検証を振り返ると、50%から75%もしくは77%までを30分で充電できたことになる。その差は20%台。その後も30ごとに約20%ずつ増えていることが分かった。ただ、充電に想定以上の時間がかかった理由として、電源タップを使っていたことが原因と思われる。

 ならば今度は0%の状態から50%になるまでどれくらいの時間を要するのかについて、電源タップではなく20W USB-C電源アダプタを壁のコンセントに直接挿して確認してみた。

 次の検証は13時5分に開始し、13時9分にはディスプレイが点灯し、1%まで進んだ。しかし、13時15分になると差が出始めた。iPhone 14 Pro Maxは13%、iPhone 15 Pro Maxは11%となった。

iPhone15 USBC Lightning データ転送 転送速度 13時15分時点でのバッテリー残量

 その5分後の13時20分になると、iPhone 14 Pro Maxが21%、iPhone 15 Pro Maxが18%となった。その10分後の13時30分にはiPhone 14 Pro Maxが36%、iPhone 15 Pro Maxが32%となった。

iPhone15 USBC Lightning データ転送 転送速度 13時20分時点でのバッテリー残量
iPhone15 USBC Lightning データ転送 転送速度 13時30分時点でのバッテリー残量

 目標の50%になったのはiPhone 14 Pro Maxが先。その時刻は13時40分だった。iPhone 15 Pro Maxが50%に達したのは13時45分だった。

iPhone15 USBC Lightning データ転送 転送速度 13時40分の時点でiPhone 14 Pro Maxを50%まで充電できたことが分かった

 実際にはどれくらいかかったのかを整理してみると、iPhone 14 Pro Maxは13時5分から13時40分までの35分間で50%まで充電できた。iPhone 15 Pro Maxは13時5分から13時45分までの40分間で50%まで充電できた。

 20W USB-C電源アダプタの販売ページには「充電時間は設定および環境条件によって変わり、実際の結果は異なる場合があります」ともあり、実際の充電速度に差が出たものの、ほぼ公式の記述に近い時間で0〜50%まで充電できたことになる。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月14日 更新
  1. 新しい「iPad Pro」と「iPad Air」は何が変わった? 先代モデルとスペックを比較する (2024年05月13日)
  2. ゲオが5478円/6578円の“激安スマートウォッチ”を販売した狙い デザイン+機能性の追求が成功 (2024年05月13日)
  3. 出そろった「Pixel 8a」の価格を比較 ドコモ、KDDI、ソフトバンク、Google ストアでお得なのはどこ? (2024年05月13日)
  4. 異例ずくめのドコモ社長交代 若返りだけでない、前田義晃新社長の手腕に期待すること (2024年05月11日)
  5. 新しい「iPad Pro」と「iPad Air」どちらを選ぶ? 実機を試用して分かった“違い” 一新されたMagic KeyboardやApple Pencil Proも試す (2024年05月14日)
  6. KDDI高橋社長が語る新戦略 ローソン協業でPonta経済圏をさらに拡大、5Gは“auだけ”の強みを生かす (2024年05月11日)
  7. 「ドコモ社長交代」や「NTTドコモ・グローバル設立」の背景は? NTTグループ決算説明会で語られたこと (2024年05月10日)
  8. 「iOS 17.5」配信開始 Androidと共通のトラッカー検出機能追加など (2024年05月14日)
  9. ゲオ、IP68等級の防塵/防水対応スマートウォッチ2種を限定販売 ワイヤレスイヤフォンを“内蔵”できるモデルも (2024年02月22日)
  10. 「Pixel 8a」発売直前クイックレビュー 7万2600円の価値は十分にある! (2024年05月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年