続いて実際に撮影してみるのだが、その前に、カメラアプリのデザインが変わった点に注意したい。
1行分増えているのである。今まで動画も静止画も同じ行に並んでいたのだが、一番下に動画と静止画を切り替えるスイッチが付き、それぞれが分かれたのだ。
その分シャッターボタンの位置が少しずれたので、撮影したつもりが実は違うところを押していたという事象がままあった。慣れるまで注意が必要だ。
もう1つ、今までは画面をタップすると、明るさとシャドー、色温度をコントロールするバーが表示されるデザインだったけど、それが廃止された。
その代わり、マニュアル撮影モードがついた。画面右下のボタンがそれだ。
ここをタップする。
するとPixel 8では従来通り「ホワイトバランスと明るさとシャドー」の3つのコントロールが現れる。まあちょっと場所が変わったかなというくらいだ。
それが、Pixel 8 Proではさらに、フォーカス(マニュアルフォーカス可能。ピーキング付)、シャッタースピード、ISO感度と実に多彩な項目が現れるのである。これがマニュアル撮影モードだ。
ここでPixel 8と8 Proの差別化をしてきたのだ。
いうなれば、Pixel 8のカメラは「フルオートとセミオート」、Pixel 8 Proのカメラは「フルオートとマニュアル」である。
多くの人はマニュアル撮影なんてしないから、これがうれしい人は限られるかもしれないけど。
では超広角から撮っていこう。
Pixel 8と8 Proで超広角カメラのスペックは少し違い、画角が少し異なる(Pixel 8 Proの方がちょっと広い範囲が写っている)けど、まず違いは出ない。室内での撮影でほんのちょっと差が出るか出ないかなので、まあ気にしなくてOKです。
ただし、Pixel 8 Proはプロ設定で50MPモードにすると、超広角でも50MPサイズ(センサーは48MPなので2MP分補完しているのでしょう)で書き出せるので、広大な風景などでより高画素で撮りたいときに使いたい。
超広角カメラはマクロ撮影時にも使われる。フォーカス位置に黄色いマクロアイコンが、左肩にオートマクロアイコンが表示されるので分かる。
マクロものをもう1つ。
続いて広角カメラだ。こちらは同じセンサーなのでPixel 8も8 Proも同じ。
広角カメラでの画質はほぼ同じってことで、他の作例はどちらか片方だけ掲載。
基本的な被写体ということで人物からいこう。
ポートレートモードは相変わらず「1.5x」と「2x」だ。
もう1つポートレートモードで、人物じゃないものを。奉納された招き猫たちだ。
さらに、近くに来てくれたキジトラ猫がいたので、通常の写真モードで猫。
ある程度以上暗いと自動的に夜景モードになる。だいたい、オート夜景にしておけば問題ないかと思う。
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