激戦区の「20GBプラン」はどこがオススメ? 主要7社の通信サービスを比較スマホ料金プランの選び方(2/2 ページ)

» 2023年11月15日 10時00分 公開
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安さにこだわるならIIJmio、mineo、楽天モバイルも検討しよう

 月20GBのプランなら基本的には前章で紹介した4社がおすすめですが、安さにこだわるならIIJmio、mineo、楽天モバイルも検討しましょう。

 IIJmioのギガプランは月20GBで月額2000円と、今回紹介したキャリアでは最も安いです。余ったデータ容量は翌月に繰り越されますし、容量を使い切っても1GBあたり220円でデータ容量をチャージできます。3日間で366MBの容量制限はあるものの、容量が残っている状態でもアプリで低速モードに切り替えれば容量を消費せずに最大300kbpsでデータ通信できます。

 通話料金も安いです。IIJmioは自動プレフィックス番号付与に対応しているため、通常の通話アプリからかけた国内通話が自動で半額の11円/30秒になります。通話オプションも安く、5分かけ放題が月500円、10分が月700円、時間無制限かけ放題が月1400円で使えます。

 ただし、通信速度には注意が必要です。通常時は十分速いものの、昼12〜13時や夕方の帰宅ラッシュ時など、回線が混雑する時間帯は1Mbps近くまで遅くなる場合があります。筆者が毎月行っている通信速度測定ではここ数カ月は最低限の速度は出ているものの、動画の視聴やSNSでの画像表示などは遅くなる可能性があるので注意してください。

 mineoもIIJmioと同様、昼や夕方に速度が遅くなります。差はわずかですが、IIJmioよりもさらに遅いことが多いです。

 ただし、20GBプランの料金は月額2178円と安いです。余ったデータ容量は翌月に繰り越されますし、低速モードへの切り替えも可能です。さらに、mineoで10GB以上のプランを契約している人は、通常は月385円かかる「パケット放題Plus」というオプションが無料で使えます。パケット放題Plusとは、低速モードON時の最大速度が、通常の200kbpsから1.5Mbpsに速くなるオプションです。1.5Mbps近い速度が出ればYouTubeも標準画質で詰まらずに視聴できるでしょう。昼や夕方は1.5Mbps出ないことも多いので常に1.5Mbpsで通信できるわけではありませんが、うまく活用すればデータ消費量を大きく削減できます。

 「20GBプラン」ではありませんが、日本通信が11月27日から提供する「合理的30GBプラン」は、月額2178円の合理的20GBプランを、料金据え置きで10GB増量するもの。今回取り上げているプランの中では1GBあたりの単価は最も安く、他社の20GBプランと比べても遜色ない安さです。しかもこちらは5分かけ放題がプランに含まれています。20GBでは少し足りず、5分以内の通話が多い人は、日本通信も選択肢に入ります。

【訂正:2022年11月21日10時45分 初出時、日本通信の「合理的30GBプラン」の提供開始時期に誤りがありました。おわびして訂正いたします。】

 料金の安さなら楽天モバイルもオススメです。楽天モバイルは当月のデータ使用量によって料金が決まるプランなので他社とはタイプが異なりますが、データ使用量が3GB〜20GBなら料金は月額2178円です。さらに、アプリ「Rakuten Link」を使えば国内通話は無料です(一部対象外の番号あり)。また、海外でも2GBまでなら無料でデータ通信ができます。ahamoより使える容量は少ないものの、数日程度の海外旅行なら2GBで十分でしょう。

20GBプラン Rakuten Linkを使えば通話料が無料になるのが楽天モバイルのメリット。筆者も使っているが、通話品質も問題ない(画像は楽天モバイル公式サイトより)

 楽天モバイルで最も心配なのがデータ通信品質ですが、サービス開始当初に比べるとかなり改善しました。筆者も楽天モバイルをメインで使っていますが、日常使いで困ることはほとんどありません。大手3社と同等とまでは言えませんが、他社に比べて月1000円近く安くなるなら少しくらい我慢できるという人も多いでしょう。筆者も今回紹介した中でどれかを選ぶとすれば楽天モバイルを選ぶと思います。

 ただし、楽天モバイルは20GBを超えると料金が3278円になるので注意してください。Androidスマホにはあらかじめ設定したデータ使用量に達すると警告したり、データ通信を止める機能があります。誤って20GBを超えないよう、18GBになったら警告する、などの設定をしておきましょう。iPhoneにそのような機能はないので、ウィジェットなどを利用して小まめにデータ通信容量を管理してください。

20GBプラン Androidスマホはあらかじめ設定したデータ使用量に達すると警告したり、データ通信を止める機能がある。20GBを超えないように活用しよう(画像はGoogle Pixel 6)

 また、他にも月20GB使えるキャリアがあります。データ容量を都度追加する仕組みのpovo2.0もその1つです。povo2.0には20GB(有効期限30日)で2700円のトッピングがありますが、それよりも60GB(有効期限90日)で6490円の方がお得です。この場合、30日あたり約2164円で20GB使えるので、ahamoやLINEMOより1カ月あたりの料金は安くなります。都度トッピングするのが面倒でなければpovo2.0を選んでもいいでしょう。また、月額2699円で20GB使えて、主要なSNSがカウントフリー、アップロードによるデータ消費なし、3カ月ごとに15GBが追加でもらえるNUROモバイルのNEOプランも人気です。

 以上、月20GB使えるプランの比較でした。2021年春以来、各社が月20GBのプランを出し、今では最激戦区となっています。料金だけでなく通信速度や店舗サポートの有無なども異なるので、本記事を参考に自身にあったキャリアを選んでくださいね。

著者プロフィール

シムラボ

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 「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。


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