世界を変える5G

ソフトバンクとエリクソン、基地局外部から5Gネットワークの制御に成功 トラフィックの変動を高速検知

» 2024年02月22日 18時43分 公開

 ソフトバンクとエリクソン・ジャパンは、2月22日に基地局外部にある制御装置(サーバー)から5Gネットワークを高速かつ自動で最適化する機能の実証成功について発表した。

ソフトバンク 高速自動最適化機能のイメージ

 スタジアムや主要駅など多くのユーザーが集まる場所では「バーストトラフィック」と呼ばれる突発的なトラフィック需要が発生しやすく、従来の内部制御ではトラフィックの変動を検知するまでに時間を要する課題があった。

 両社は基地局外部にある制御装置でネットワークのパフォーマンスのデータを1分間隔で取得し、トラフィックの変動を認識できる仕組みを実装。取得したデータをもとに複数の周波数/基地局を含めてパフォーマンス改善のための最適化策を自動的に判断し、該当の基地局に対して無線パラメーターの自動制御を5分以内に行う高速自動最適化機能を構築したという。

 本機能は基地局のカバレッジエリアとその隣接部を考慮した最適化の処理が可能である一方、トラフィック制御の対象範囲が限定的となる従来の基地局内部制御に対し、クラスター単位でのエリア一帯に大きな変動を伴うトラフィック制御が可能。イベント開催時のような短時間での急激なトラフィック変動を伴う制御で、大きな効果を発揮するとしている。

ソフトバンク 従来のトラフィック制御と高速自動最適化機能での制御イメージ

 2023年9月に、スポーツの試合が行われたスタジアムの商用ネットワーク環境でPoC(Proof of Concept、概念検証)を実施。3時間程度の評価時間で完全自動化の閉ループで人の介在なく計29回の無線パラメーターの自動制御を実行し、無線リソースの最適化で5G NSAでのユーザー体感速度が下りで約53%、上りで約10%改善。2023年11月には音楽イベント開催時のドーム球場や、都内主要駅でも商用ネットワーク環境で評価を行い、異なるトラフィックのパターンでも高速自動最適化機能が有効であることを確認している。

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