日本でも発売する「Xiaomi 14 Ultra」カメラ実写レビュー 光と影を追いたくなる描写、こんなにも写真が楽しいスマホは久々だ(4/5 ページ)

» 2024年05月09日 12時00分 公開
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望遠で寄れる楽しさ

 一時期のスマホカメラは寄って撮れるマクロ撮影機能を強化していたが、そのほとんどが超広角マクロ、つまり超広角カメラの短い最短撮影距離を生かしたものであり、「端末の影が入る」「映り込みが多い」といった課題があった。

 一方で、Xiaomi 14 Ultraは75mm望遠カメラの最短撮影距離が10cm、120mmペリスコープ望遠カメラの最短撮影距離が30cmと、テレマクロ撮影が可能だ。“タムキュー”(タムロンの90mmF2.8マクロレンズ、テレマクロの代表格)のような望遠画角のマクロ撮影が可能だ。

photo アカナマコを撮影、管足やシワ、口の触手まで鮮明に描写される

 テレマクロは超広角マクロよりもはるかに実用的である。肉眼では見えないような線の1本1本まで強烈にシャープだし、背景ボケもとろけるように写る。動植物撮影をはじめ、テーブルフォトでも活躍間違いなしだろう。

photo iPhoneの超広角マクロで撮影、端は流れるしトリミングしないとどうしても水槽が映り込む
photo 大胆な切り取りで道端の猫じゃらしでさえドラマティックに

 望遠でダイナミックな構図を撮れるのも楽しい。iPhoneのように望遠だと思ったら、実はメインカメラのデジタルズームだったという事故も起こらない。大体どの距離でもピントが合うのは思った以上にストレスフリーだった。

photo マクロレンズのように前ボケも楽しめる
photo 120mmまであればどんな被写体も捉えられる

 もちろんシンプルに望遠カメラとして利用するのも良いだろう。120mmの望遠は大抵のシーンに対応可能だし、5000万画素センサーは240mmでも1250万画素を維持可能である点も頼もしい。

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