スルッとKANSAIが二次元コード乗車券「スルッと QRtto」を開発 阪急や近鉄など7社が6月17日から運用開始

» 2024年05月30日 19時00分 公開

 スルッとKANSAIは6月17日、二次元コードを活用したデジタル乗車券システム「スルッとQRtto(スルッとクルッと)」の運用を開始する。対応する乗車券類は同日4時から購入/利用が可能となる。

スルッとQRtto スルッとQRtto

スルッとQRttoの概要

 本システムでは、国内外のユーザーが二次元コード乗車券を購入した上で、スルッとKANSAI協議会に加盟する事業者の交通機関をスマートフォンで乗車できる。交通機関だけでなく、提携する観光施設の入場にも利用できるようになっている。

 サービス開始時の導入事業者は以下の通りとなる。

  • 大阪市高速電気軌道(Osaka Metro:旧大阪市営地下鉄)
  • 大阪シティバス(旧大阪市営バス)
  • 近畿日本鉄道(近鉄)
  • 京阪電気鉄道
  • 南海電気鉄道
  • 阪急電鉄
  • 阪神電気鉄道

 対応チケットの購入は、スルッとQRttoのWebサイトで会員登録した上で行える。カテゴリーやキーワードで絞り込んでチケットを選び、決済に使うクレジットカードなどの情報を入力すれば購入可能だ。

 チケットの利用時は、Webサイトのホーム画面にある「チケット」をタップし、利用したいチケットを選択してチケット詳細画面を表示すればよい。鉄道で利用する場合は、改札機の二次元コードリーダーに二次元コードを読ませる。バスや観光施設での利用は、詳細画面の「使用する」をタップして係員に見せるか、バス車内や施設に掲示されている二次元コードをスマートフォンで読み取った後に、結果の画面を係員に見せよう。

スルッとQRtto 利用イメージ

購入可能な乗車券

 サービス開始時点において、スルッとQRttoで購入できる乗車券類は以下のフリー(企画)乗車券となる。

スルッとKANSAI

  • 大阪周遊パス
    • 価格(大人用のみ):3300円(1day版)/5500円(2day版:連続する2日間有効)
    • 乗車可能区間
      • Osaka Metro:全線(※1)
      • 大阪シティバス:全線(※2)
      • 近鉄:難波線/大阪線(大阪難波〜今里間)、南大阪線(大阪阿部野橋〜矢田間)
      • 京阪:京阪本線(淀屋橋〜千林間)、中之島線(中之島〜天満橋間)
      • 南海:南海本線(難波〜堺間)、高野線(難波〜岸里玉出〜中百舌鳥間)
      • 阪急:神戸本線(大阪梅田〜神崎川間)、宝塚本線(大阪梅田〜三国間)、京都本線(大阪梅田〜十三〜相川間)、千里線(下新庄〜天神橋筋六丁目間)
      • 阪神:本線(大阪梅田〜尼崎間)、阪神なんば線(大阪難波〜尼崎間)
    • その他:約40施設の入場権と、約30施設/店舗の優待

 なお、本パスの磁気カード版は6月16日をもって販売を終了する。

(※1)中央線のコスモスクエア〜夢洲間を除く(夢洲駅は今後開業予定)
(※2)同社が別途定める系統(路線)とオンデマンドバスは除く

Osaka Metro/大阪シティバス

 Osaka Metroでは全線、大阪シティバスではIKEA鶴浜/ユニバーサル・スタジオ・ジャパン行きバスとオンデマンドバス以外の全系統でスルッとQRttoを利用できる。

  • Osaka Metro・大阪シティバス 1日乗車券
    • 詳細は後日発表

京阪

 京阪ではいわゆる「京阪線」(京阪本線/鴨東線/中之島線/交野線/宇治線)と鋼索線(石清水八幡宮参道ケーブル)でスルッとQRtto利用できる。いわゆる「大津線」(石山坂本線および京津線)では利用できない。

  • 京阪電車 大阪・京都1日観光チケット(前売りのみ)
    • 価格(大人用のみ):1200円
    • 乗車可能区間:京阪線全線と鋼索線
  • 京阪電車 京都1日観光チケット(前売りのみ)
    • 価格(大人用のみ):800円
    • 乗車可能区間:京阪本線(石清水八幡宮〜出町柳間)、宇治線(全線)、鋼索線
  • ひらパーGO!GO!チケット
    • 価格:2000円(大人用)/1100円(小児用)
    • 乗車可能区間:京阪線全線
    • その他:「ひらかたパーク」入園可能(入園券付き)

阪急

 阪急では、神戸高速線(新開地〜神戸三宮間)を除く全線でスルッとQRttoを利用できる。

  • 阪急1dayパス
    • 価格(大人用のみ):1300円
    • 乗車可能区間:阪急線全線(高速神戸線を除く)

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