世界を変える5G

ソフトバンクがAI-RANの機能を拡充 AIで上りや高速移動中の速度がアップ、機密情報を守る制御も(2/2 ページ)

» 2025年03月03日 16時00分 公開
[石井徹ITmedia]
前のページへ 1|2       

ノキアと実現した、AIとvRANの共存と自動最適化

 5つ目の発表は、ノキアとの協力による、1台のGPUサーバ上でAIとvRANを共存させる技術と、その最適なリソース割り当てを自動化する機能だ。

 ノキアのvRANソフトウェアとの連携により、1台のGPUサーバ上でAIアプリケーションとvRANを同時に動作させることに成功。さらに、ノキアのEMS(Element Management System)であるMantaRay NMからvRANの接続ユーザー数などのリアルタイムデータを取得し、AITRASオーケストレーターがトラフィック需要を予測、サーバリソースの最適な割り当てを自動で行う機能も実現した。

AITRAS NokiaのvRANとの共存を実現し、マルチベンダー対応を進めた

MWC2025で新技術を展示、具体的な導入時期は未定

 これらの技術発表は、2024年11月に発表されたAITRASの機能を大幅に拡充するもので、通信品質の向上だけでなく、AIインフラの効率的な運用や電力最適化など幅広い領域をカバーする。ソフトバンクは、Arm、富士通、ノキア、レッドハットなど業界をリードする企業との協業を続け、今後もAI-RAN技術の発展を推進していく構えだ。

 AITRASのソフトバンク自身のネットワークへの導入については、段階的な計画を有している。まず製品評価のための限定的な導入が2025年度から開始される予定で、数サイト程度から始め、機能面、性能面、品質面の評価を行う。この評価の目的は、AITRASが製品として期待通りに動作することを確認するためだ。

 本格的な商用ネットワークへの導入については、この初期評価の結果を見て判断する方針だ。先端技術研究所 先端無線統括部 統括部長の船吉秀人氏は「既存のシステムなどの全体の投資計画効率の中で判断されていく」と説明し、現時点では具体的な導入時期や規模については決定していないことを明らかにした。

 AITRASは単にソフトバンク自身のネットワークのためだけでなく、他の通信事業者に提供する製品としても位置付けられており、MWC Barcelona 2025では海外の通信事業者との商談も予定されている。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月13日 更新
  1. スタバ長時間滞在、なぜ「一律ルール」設けない? “スマホでゲーム、PCで仕事も…広報見解は (2026年06月12日)
  2. 新エントリースマホ「arrows We3」発表 コンパクトな高耐久ボディーに5000mAhバッテリーや新カメラを搭載 (2026年06月11日)
  3. 「JALモバイル powered by ahamo」のお得度を検証 本家ahamoやIIJmio版とは何が違う? (2026年06月12日)
  4. スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由 (2026年06月10日)
  5. 「日本通信アプリ」の新バージョン提供開始 FPoS対応で本人確認のセキュリティを強化 (2026年06月11日)
  6. 20万円超も珍しくない高額スマホ時代、「スマホ保険」の選び方と料金の目安は? (2026年06月12日)
  7. 「Nintendo Switch 2」が“転売ヤー”の餌食に 多言語版の買い占め→「プレイ50時間」条件復活 (2026年06月12日)
  8. なぜ? マクドナルド「巨大セルフ注文端末」に批判殺到の理由 UI/UXに価格表示まで……直面している課題とは (2026年05月14日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. あのシャープが「ウェアラブル」に参戦? スマホ「AQUOS」新製品予告 詳細は16日に発表 (2026年06月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー