「Pixel 10/10 Pro」は何が進化した? 先代Pixel 9シリーズ3機種とスペックを比較する(2/2 ページ)

» 2025年08月21日 01時26分 公開
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Pixel 10 ProとPixel 9 Proを比較:AIによる力業「超解像ズーム Pro」に注目

 続いて、Pixel 10 ProとPixel 9 Proの比較を見ていこう。Pixel 10 ProとPixel 9 Proのサイズはほぼ変わらず、Pixel 10 Proの方が0.1mm厚い72×152.8×8.6mm。重量はPixel 9 Proから8g重い207gとなった。カラーはObsidianとPorcelainは共通だが、新たにMoonstoneとJadeが加わった。

Pixel 10 Pro 左がPixel 10 Pro XL、右がPixel 9 Pro XL。正面からの違いは分からない

 ディスプレイのサイズは6.3型で変わらないが、ピーク輝度がPixel 9 Proの3000ニトから3300ニトに向上し、Pixel史上最も明るいディスプレイを実現した。

 プロセッサがTensor G4からTensor G5にアップデートしたことで、より高度なAI処理が可能になったのは前述の通りだ。メインメモリは16GBで変更ない。

 ストレージは変化があり、Pixel 9 Proの128GBがなくなり、日本では256GBと512GBの2択となった。

 バッテリー容量は4700mAhから4870mAhに向上し、バッテリーの持続時間は、Googleの検証では24時間から30時間に向上。バッテリー容量の差が少ない割に持続時間が伸びている印象だが、これはTensor G5の省電力性能も寄与しているものと思われる。

 ワイヤレス充電はQiからQi2にアップデートし、Pixel専用のマグネット機器「Pixelsnap」を利用可能になった。

 カメラは望遠カメラが最大100倍ズームを可能にする「超解像ズーム Pro」に対応した。ただしこれは望遠レンズのハードウェアが進化したというよりは、AIの進化によるところが大きい。Tensor G5のAI技術を活用し、遠方に写っている画像のディテールを復元することで画質を保っている。まさにAIを活用した力業といえる。AIを活用しているため、人物の撮影には超解像ズーム Proは適用されず、従来の超解像ズーム(30倍まで)を使用する。風景やランドマークの撮影シーンがさらに広がりそうだ。

Pixel 10 Pro 左がPixel 10 Pro XL、右がPixel 9 Pro XL。背面のカメラバーも踏襲しており、カラー以外の違いは分かりにくい
Pixel 10 Pro
Pixel 10 Pro 1倍ズームから100倍ズームに変更。豆粒ほどの大きさだったクルマが視認できるレベルで記録できている

 この他、カメラでは高解像度ポートレート、動画ブースト(Google フォトに保存した動画の自動補正機能)の手ブレ補正の性能が向上しているという。

 Pixel 10 Pro XLとPixel 9 Pro XLはサイズは全く同じ76.6×162.8×8.5mmで、重量は221gから232gへと重くなっている。バッテリー容量は5060mAhから5200mAhに増量し、持続時間は24時間から30時間に伸びている。その他の進化点はPixel 10 Proと同じだ。

 価格は両モデル、256GBと512GBともに据え置きとなっている。19万2900円からという価格は、フラグシップモデルらしい高めの設定といえる。

Pixel 10 Pro Pixel 10 ProとPixel 9 Proのスペック比較
Pixel 10 Pro Pixel 10 Pro XLとPixel 9 Pro XLのスペック比較
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2025年12月07日 更新
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