「スマホの充電が完全に切れてもレンタルできるモデルです」──。こうした発表を行ったのは、モバイルバッテリーレンタルサービス「充レン」の公式Xアカウントだ。
従来の充レンは2020年以降に展開されてきたモデルで、レンタル手続きにはスマートフォンの画面操作が必須だった。そのため電源が完全に切れてしまうと、手続きが進められないという課題が残っていた。
運営元のJURENによると、「ユーザーからも『スマホが完全に充電切れの時にも借りられるようにしてほしい』との要望が多く寄せられていた」という。これを受け、2025年にリニューアルした最新機種をベースにクレジットカード決済端末を搭載した新型の充レンを開発。街中に順次設置を進めている。
新型機の利用方法はシンプルだ。スタンドに備え付けられた操作パネル画面をタッチして手続きを開始し、案内に従って決済端末にクレジットカードを差し込むかタッチすればレンタルが完了。すぐにスタンドからモバイルバッテリーが取り出せる仕組みとなっている。
競合の「ChargeSPOT」は、公式Webサイトで「レンタルには専用アプリかスマホ決済アプリが必要」と案内しており、充電切れのスマートフォンでは利用できない。今回の新型充レンは、そうした競合の弱点を突いた展開ともいえそうだ。
JURENは今後、街中や観光地、公共施設など幅広いシーンでの利用を見据え、設置場所をさらに拡大していく方針だ。また、昨年にプロトタイプが発表された交通系ICカード対応モデルについても、引き続き開発を進めている。
カード決済やタッチ決済によるスムーズな利用方法を強化することで、「充電が切れてもすぐに借りられる」という利便性を高め、街中で誰もが快適に過ごせる社会インフラとして充レンを進化させるとしている。
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