watch26の新機能である睡眠ログも、Apple Watch Ultra 3で試してみた。この睡眠ログは、睡眠を「深い」「コア」「レム」「覚醒」という4段階のステージとして記録しており、スコア自体は睡眠時間や就寝時間、睡眠中断などと合わせて算出される。もともと筆者は眠りが浅い自覚があり、何度も就寝中に目が覚めてしまっていたが、それが可視化されるのかが気になった。
3日間のスコアは次の通り。初日は「高い」と判定されていたが、これは十分な長さの睡眠が取れ、かつ就寝時間も比較的早かったためだ。睡眠中断がたびたびあるのは自覚通りだったものの、長さや早さがそれを補った格好だ。Appleの発表会から帰って日が浅く、疲れていたこともあってぐっすり眠れたのかもしれない。
ただ、そこからどんどんスコアが低下し、本稿執筆前夜から本日にかけてのスコアは「非常に低い」になってしまった。そもそも就寝時間が遅い上に、長さも不十分。レビューの執筆がたまってしまっており、どんどん睡眠スコアが低下していることが見て取れる。早くこの状況から解放されたいのだが……(笑)。
悩ましいのが、Apple Watch Ultra 3だと本体がゴツく、眠る際にやや手首が気になってしまうこと。一方で、Apple Watch Series 11は軽く存在感が薄い反面、バッテリーの持ちがUltraにはかなわない。睡眠時のスコアを取るのであれば、この両方を兼ね備えたApple Watchが欲しい――使っていると、そんなことも感じた。
もう1つの機能が、ジェスチャーの新機能となる「手首フリック」。こちらは、手首をひねるように回すことで、表示中の通知などを消すことが可能だ。親指と人差し指をトントンとタップすることで操作できる「ダブルタップ」は非常に便利で、筆者もApple Watch Series 10では愛用している機能だが、不要な通知まで全てスクロールしなければならない点が不満だった。
Luupでキックボードに乗っているにもかかわらず、自転車のワークアウトを勧められたときなどに、ジェスチャー操作でキャンセルする手段がなかった。手首フリックを使えば、こうした問題を解決することが可能になる。もう一方の手をどうしても使えないときなどの操作として、非常に優秀。精度も高く、誤操作が少なかったのもうれしい。
いずれの機能もApple Watch Ultra 3やApple Watch Series 11固有のものではなく、過去に発売された端末の一部もwatchOS 26にアップデートすれば利用は可能だ。とはいえ、睡眠ログであればSeries 6以降、手首フリックはSeries 9以降に限定される。Series 8以前のApple Watchを利用している人にとって、こうした機能もApple Watch Ultra 3やApple Watch Series 11に買い替える動機になりそうだ。
(製品協力:アップルジャパン)
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