3世代目「Pixel 10 Pro Fold」レビュー 薄型軽量への正直な評価、カメラは予想以上に高画質で使い勝手よし(3/3 ページ)

» 2025年10月09日 02時00分 公開
[石野純也ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

AI機能はPixel 10シリーズ準拠、マジックサジェストは今後の進化待ちか

 プロセッサは他のPixel 10シリーズと同じ「Tensor G5」で、AIを使った機能も同じように利用できる。撮影では、AIが被写体を認識し、利用する機能や構図、フレーミングのアドバイスをしてくれる「カメラコーチ」に対応する。Pixel 10シリーズのレビューでも書いたように、頼りすぎるとAIに操られているような気分になってくるものの、指示に従うだけで適当に撮るよりクオリティーが上がるため、撮影に自信のない人にはいい機能だ。

Google Pixel 10 Pro Fold
Google Pixel 10 Pro Fold
Google Pixel 10 Pro Fold
Google Pixel 10 Pro Fold
Google Pixel 10 Pro Fold AIが構図や利用する機能をアドバイスしてくれるカメラコーチ

 実際、モデルに適当にカメラを向けてシャッターを切った写真と、カメラコーチに従ってポートレートモードを有効にし、より近づいたうえでカメラの位置も気を付けながら撮った写真を比較すると、違いが分かりやすい。さすがにプロが撮った写真とまではいかないが、かなり見栄えがよくなっている。AIを単なる画質向上ではなく、ユーザーのセンスを磨くために使っている点は面白い。

Google Pixel 10 Pro Fold カメラコーチを使って撮ったポートレート
Google Pixel 10 Pro Fold 筆者が適当にシャッターを切った写真。不要な映り込みが多く、何を撮りたいのかがイマイチ分かりづらい

 もう1つの大きな売りといえるのが、ユーザーの行動を先読みして、最適なアプリを提案したり、アプリ内から情報を引っ張ってきて画面に表示したりしてくれる「マジックサジェスト」だ。ただし、こちらは他のPixel 10シリーズをレビューした時と同様、あまり有効には機能しかなかった。

Google Pixel 10 Pro FoldGoogle Pixel 10 Pro Fold マジックサジェストにも対応する(写真=左)。電話の最中に、必要な情報を表示してくれるはずだが、「フライト」や「宿泊先」という単語には特に反応しなかった(写真=右)

 フライトの予約をしたメールは届いていたが、それを尋ねても特に反応はなし。宿泊先の情報を表示してくれるということもなかった。使い始めてからしばらくたっているため、解析は終わっていたはずだが、まだまだ利用できるシーンは限られているのかもしれない。

 一方で、メッセージ中にはカレンダーアプリを提案してくれることはあった。予定を聞かれたようなときに、自分でアプリを選択せず、メッセージアプリ内から直接カレンダーに移れるのは、ちょっとしたことだが便利。特に、チャットのようにテンポよくメッセージをやりとりしている際には、役立つ機能といえる。まだまだ改善は積み重ねる必要があるが、AIが行動を先回りしてくれるというコンセプトは面白い。

Google Pixel 10 Pro FoldGoogle Pixel 10 Pro Fold メッセージ中にカレンダーをレコメンドしてくれるため、アプリを探さず開ける

 AI関連でもう1つ便利なのが、オンデバイスで文字起こしが可能なレコーダーだ。これはPixel 10 Pro Foldに限ったことではないが、フォルダブルスマホの場合、半開きの状態のまま、文字を表示できるため、PCなどでメモを取りながらその中身を確認しやすい。リアルタイムでかつオンデバイス、さらに折り曲げられるのはPixel Foldシリーズだけ。その文字起こしがサクサク進むのは、最新のチップを備えているからこそだ。

Google Pixel 10 Pro Fold レコーダーはオンデバイスかつリアルタイムの文字起こしに対応している。フォルダブルのため、その中身を見ながら相手と話せて便利だ

 もっとも、そのTensor G5ゆえに、GPUをフル活用する一部のゲームに制限がかかってしまう側面もある。特にこの機種は画面サイズが大きいだけに、この点は少々残念。価格が26万7500円(256GBモデル)にも上るため、なおさらそう感じる。3世代目になったPixel 10 Pro Foldだが、サイズ感などにも含めてもうひと頑張が必要。AIとの組み合わせで使い勝手はいいだけに、アップデートによる改善にも期待したい。

(製品協力:Google Japan

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月14日 更新
  1. 誤爆で「ワインが20本も届いちゃう」 押せば注文できる“Amazon Dash Button ”とは何だったのか (2026年07月11日)
  2. スマホをタッチせずに改札もレジも通過 日本で広がる「UWBタッチレス決済」最前線 (2026年07月10日)
  3. ポケモンGOからNianticのロゴが消える 起動画面に「SCOPELY EXPLORE」、10周年の節目に (2026年07月12日)
  4. その使い方、発火リスクあります──モバイルバッテリーで真夏にやってはいけないこと INFORICHが啓発 (2026年07月13日)
  5. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  6. スマホは本当に会話を「盗聴」して広告を出しているのか? 専門調査と最新事例から考える (2026年07月13日)
  7. スペックが同じに見えるNothingの「Phone (4a)」と「Phone (4a) Pro」のカメラ 撮り比べて分かった“意外な違い” (2026年07月13日)
  8. ヨドバシカメラがまた“百貨店に進出” 池袋の次は“旧名鉄百貨店跡地”に、駅直結一等地 (2026年07月11日)
  9. 日本のテスラで解禁された対話型AI「Grok」を試してみた 従来のカーナビを圧倒する異次元の利便性 (2026年07月13日)
  10. 「060」携帯電話番号の提供延期の原因は? 林総務大臣が改めて説明 (2026年07月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー