一方、HuaweiもAirの名前を付けたスマートフォンを投入しました。「Mate 70 Air」です。こちらは厚さが約6.6mm、重さは約208gあり、iPhone Airと比べると薄くも軽くもありません。ところがHuaweiストアの来客を見ると、このMate 70 Airを目当てにやってくるお客さんも結構います。
Mate 70 Airは画面サイズが7型あるため、本体サイズはiPhone Airより大型です。そのため持ってみると体感的にはかなり薄く感じます。しかもカメラは約5000万画素を含むトリプル仕上げ、バッテリーは6000mAhあります。プロセッサはHuawei傘下のHiSilicon製のため、世代は古いものの、Huaweiとしては上位クラスに値する製品です。価格は4199元(約9万3000円)です。
この2製品に比べると、iPhone Airは7999元(約17万6000円)、Galaxy S25 Edgeは5499元(約12万1000円)。はっきり言って「性能が低い、薄いだけのスマホ」にしかすぎないのに価格が高すぎるわけです。
つまり薄さに価値を感じる消費者がいないということです。しかもiPhone AirのeSIMはキャリアの店舗に行かなくては契約できません。Samsungはそもそも折りたたみモデル以外は全く売れていないため、消費者へ製品の認知もされていないと考えられます。
ちなみに深セン電脳街のケース問屋を行くと、iPhone 17系列のケースが山のように売られていますが、同じデザインでもiPhone Airのものが無かったり、4機種向けのケースが置いてあってもiPhone Airだけ在庫が多い、なんてお店もよく見掛けます。薄型スマートフォンの動向は中国だけではなく他の国でも似たような傾向があるのではないでしょうか。
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