“1万mAh”バッテリー搭載スマホが登場 2026年の中国スマホはさらに進化する

» 2026年01月08日 13時53分 公開
[山根康宏,ITmedia]

 2025年も数多くのスマートフォンが中国で登場しました。その数は優に100機種を超えています。さまざまな機能の進化もありましたが、特に目立ったのがバッテリー容量の拡大です。2026年はこの技術がさらにブラッシュアップされていくことでしょう。

photo 1万mAhバッテリー搭載モデルが登場(HONOR WIN)

 シリコンカーボンバッテリーの搭載により、それまで5000mAhクラスが一般的だったスマートフォンのバッテリー容量はこの1〜2年で一気に増加しています。2024年末に7000mAh台バッテリー搭載モデルがいくつか登場したのを皮切りに、2025年に入ると各社も追従。4月にはHONORが8000mAh搭載の「HONOR Power」を発表しました。

→・8000mAh“デカバ”のスマホ「HONOR Power」ならモバイルバッテリーは不要だ

 HONOR以外のメーカーも積極的にシリコンカーボンバッテリーの搭載を加速させました。実は「デカバ」と呼ばれる大容量バッテリーを搭載したスマートフォンは、少し前から存在したのです。

 しかし、それはECサイトで販売されるタフネス系のモデルでした。本体サイズは厚く重く、日常的に使うにはやや厳しい製品です。とはいえ、アウトドアで使う場合は強力なLEDライトを搭載するなど、キャンプ用品としても使えるほどの性能を誇ります。

photo 2万mAhバッテリー搭載のBlackview「XPLORE 2」

 一般的なスマートフォンは5000mAh台、大型バッテリーはタフネスモデルというすみ分けが一気に崩れたのが2025年だったわけです。その流れはグローバルにも広がっており、日本でも12月に発売されたOPPO「Find X9」は、7025mAhのバッテリーを搭載、グローバル展開もされる上位モデル「Find X9 Pro」は7500mAhバッテリーを搭載しています。

→・OPPOも“外付け式望遠レンズ”スマホを投入! 「Find X9 Pro」が中国とグローバルで発売に

 HONORは9月に8300mAhバッテリー搭載の「HONOR X70」を発表。一方、HONORに対抗するようにvivoは8月に8000mAhバッテリー搭載の「iQOO Z10 Turbo Pro+」を発売しました。8000mAhバッテリーモデルも珍しくない存在になっていったのです。

→・デカバ競争は止まらない 今度はHONORが8300mAhバッテリーを搭載

→・8000mAhバッテリー搭載スマホにvivoも参戦、「iQOO Z10 Turbo Pro+」登場

 9月には低価格機でも8200mAhバッテリー搭載のvivo「Y500」が登場しました。あまり話題にならなかったのですが、もはや8000mAh台では特徴と言えないのでしょう。

→・約3万円のvivo「Y500」は8200mAh! スマホのバッテリー大型化時代を切り開くモデルに

 こうなると、次は9000mAh台モデルがいつになるだろうかと期待していたところ、HONORが2025年12月26日に1万mAhバッテリー搭載の「HONOR WIN」「HONOR WIN RT」を発表し、大容量化が一気に進みました。

photo HONOR WIN(左)とHONOR WIN RT(右)

 両機種は1万mAhバッテリーや185Hz駆動ディスプレイ、空冷ファン搭載など共通の性能のもとに、HONOR WINはSnapdragon 8 Elite Gen 5とトリプルカメラ、HONOR WIN RTはSnapdragon 8 Eliteとデュアルカメラ搭載と性能をすみ分けた上下のモデルという位置付けになっています。両モデルについては改めて紹介する予定です。

 さて、ここまで大容量化が進むとさらなる上を目指す動きもあるかもしれませんが、シリコンカーボンバッテリーといえどもその限界はあります。特に大容量化はバッテリーサイズも大型化してしまい、重量も増します。HONOR WINは219gで、これ以上の重量アップはスマートフォンとしては取り扱いにくいでしょう。

photo HONOR WINシリーズは同サイズの他社品より重量感がある

 一方で、Huaweiはスマートフォンのバッテリーへのシリコンカーボンタイプの搭載は公表していません。フラグシップクラスのカメラフォン「Pura 80 Ultra」「Pura 80 Pro+」でも5710mAhであるため、シリコンカーボン系は採用していないと思われます。

 中国国内で存在感の高いHuaweiが今後シリコンカーボンバッテリーの搭載を進めれば、スマートフォンバッテリーの大容量化は全てのモデルに広がると予想されます。

photo 2026年はHuaweiの動向が気になる

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