Core 2 Quad+Blu-ray Disc搭載のセパレート型PC――VALUESTAR L スタンダードタイプ2007年PC秋冬モデル

» 2007年09月03日 11時00分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

クアッドコアCPUのCore 2 Quad Q6600を新たに搭載

 ホワイトとシルバーのボディが印象的な「VALUESTAR L スタンダードタイプ」がモデルチェンジを行い、外観はそのままに内部スペックを一新した。ラインアップは、夏モデルと同様に全2モデルだ。

 最大の特徴は、2モデルともCPUにクアッドコアのCore 2 Quad Q6600(2.4GHz/FSB 1066MHz/L2キャッシュ4Mバイト×2)を搭載したことだ。夏モデルで採用していたCore 2 Duo E4300(1.8GHz/FSB 800MHz/L2キャッシュ2Mバイト)やPentium 4 531(3.0GHz/FSB 800MHz/L2キャッシュ1Mバイト)といったデュアルコア/シングルコアCPUに比べ、パフォーマンスは向上している。クアッドコアに対応したソフトウェアは増えつつあり、動画のエンコードやゲームタイトルで威力を発揮してくれるだろう。

 CPUだけでなく、チップセットもIntel G965 ExpressからFSB 1333MHzに対応し、DirectX 9対応のグラフィックスコアを内蔵したIntel G33 Expressになった。サウスブリッジはViiV対応のICH9DHだ。細かいところでは、拡張スロットが夏モデルのPCI Express x16×1とPCI×2からPCI Express x16/PCI Express x1/PCIが各1基ずつに変更されたほか、上位モデルの「VL770/KG」のメインメモリが1Gバイトのモジュール1枚で提供され、出荷時のメモリスロットに空きができた(下位モデルの「VL570/KG」は512Mバイトのモジュール2枚で構成)。

 また、VL770/KGにはBlu-ray Discドライブに加え、NVIDIA GeForce 8400 GS(ローカルグラフィックスメモリは256Mバイト)のグラフィックスチップを実装しているのもポイントだ。一方で、夏モデルの上位機「VL770/JG」が備えていた地上デジタル用のTVチューナーは今回省かれている。加えて、付属の20インチワイド液晶ディスプレイはTVチューナーを持たない「F20W31」に統一された。なお、直販のNEC Directでは、4Gバイトのメモリや最大750GバイトのHDDを選べる「VALUESTAR G タイプL スタンダード」が用意されている。

 搭載OSはWindows Vista Home Premiumで、オフィススイートのOffice Personal 2007もプリインストール済みだ。実売価格はVL770/KGが32万円前後、VL570/KGが25万円前後と、夏モデル登場時よりそれぞれ3万円/1万5000円前後増加した。発売時期は両モデルとも9月下旬の予定だ。

Blu-ray Discドライブを搭載した上位モデル「VL770/KG」(写真=左)と、下位モデルの「VL570/KG」(写真=中央)。1680×1050ドット表示に対応した20インチワイド液晶ディスプレイ「F20W31」が両モデルに付属する(写真=右)

VALUESTAR L スタンダードタイプの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
VALUESTAR L VL770/KG セパレート型 マイナーチェンジ Core 2 Quad Q6600(2.4GHz) 1024MB 500GB Home Premium 32万円前後
VL570/KG セパレート型 マイナーチェンジ Core 2 Quad Q6600(2.4GHz) 1024MB 500GB Home Premium 25万円前後
VALUESTAR L スタンダードタイプの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
VALUESTAR L VL770/KG 20インチワイド 1680×1050 Intel G33 Blu-ray GeForce 8400 GS 約11キロ
VL570/KG 20インチワイド 1680×1050 Intel G33 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 約10キロ

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