ホワイトとシルバーのボディが印象的な「VALUESTAR L スタンダードタイプ」がモデルチェンジを行い、外観はそのままに内部スペックを一新した。ラインアップは、夏モデルと同様に全2モデルだ。
最大の特徴は、2モデルともCPUにクアッドコアのCore 2 Quad Q6600(2.4GHz/FSB 1066MHz/L2キャッシュ4Mバイト×2)を搭載したことだ。夏モデルで採用していたCore 2 Duo E4300(1.8GHz/FSB 800MHz/L2キャッシュ2Mバイト)やPentium 4 531(3.0GHz/FSB 800MHz/L2キャッシュ1Mバイト)といったデュアルコア/シングルコアCPUに比べ、パフォーマンスは向上している。クアッドコアに対応したソフトウェアは増えつつあり、動画のエンコードやゲームタイトルで威力を発揮してくれるだろう。
CPUだけでなく、チップセットもIntel G965 ExpressからFSB 1333MHzに対応し、DirectX 9対応のグラフィックスコアを内蔵したIntel G33 Expressになった。サウスブリッジはViiV対応のICH9DHだ。細かいところでは、拡張スロットが夏モデルのPCI Express x16×1とPCI×2からPCI Express x16/PCI Express x1/PCIが各1基ずつに変更されたほか、上位モデルの「VL770/KG」のメインメモリが1Gバイトのモジュール1枚で提供され、出荷時のメモリスロットに空きができた(下位モデルの「VL570/KG」は512Mバイトのモジュール2枚で構成)。
また、VL770/KGにはBlu-ray Discドライブに加え、NVIDIA GeForce 8400 GS(ローカルグラフィックスメモリは256Mバイト)のグラフィックスチップを実装しているのもポイントだ。一方で、夏モデルの上位機「VL770/JG」が備えていた地上デジタル用のTVチューナーは今回省かれている。加えて、付属の20インチワイド液晶ディスプレイはTVチューナーを持たない「F20W31」に統一された。なお、直販のNEC Directでは、4Gバイトのメモリや最大750GバイトのHDDを選べる「VALUESTAR G タイプL スタンダード」が用意されている。
搭載OSはWindows Vista Home Premiumで、オフィススイートのOffice Personal 2007もプリインストール済みだ。実売価格はVL770/KGが32万円前後、VL570/KGが25万円前後と、夏モデル登場時よりそれぞれ3万円/1万5000円前後増加した。発売時期は両モデルとも9月下旬の予定だ。
VALUESTAR L スタンダードタイプの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VALUESTAR L | VL770/KG | セパレート型 | マイナーチェンジ | Core 2 Quad Q6600(2.4GHz) | 1024MB | 500GB | Home Premium | 32万円前後 |
VL570/KG | セパレート型 | マイナーチェンジ | Core 2 Quad Q6600(2.4GHz) | 1024MB | 500GB | Home Premium | 25万円前後 | |
VALUESTAR L スタンダードタイプの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
VALUESTAR L | VL770/KG | 20インチワイド | 1680×1050 | Intel G33 | Blu-ray | GeForce 8400 GS | − | 約11キロ |
VL570/KG | 20インチワイド | 1680×1050 | Intel G33 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約10キロ | |
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