NVIDIAからPCI Express 2.0対応カードが登場したことで、否応なく期待されるのはAMDだ。10月は中間クラスのラインアップが拡充されたが、大物新製品が間もなく登場するという噂がささやかれている。
10月1日に登場したのは「RADEON HD 2900 PRO」搭載のグラフィックスカード。SapphireやAOpen製のカードが登場し、3万5000〜4万5000円前後で販売されている。現行最上位の「2900 XT」から一段下がるGPUだが、クロック数以外の違いはほとんどない。このため、「統合シェーダ数を重視するユーザーに、徐々に売れています」(T-ZONE.PC DIY SHOP)という。
発売当初はほとんど注目されなかったが、BLESS秋葉原本店も「あまり情報が出回っていない新製品は、2週間くらい様子を見ないと評価できません。RADEON HD 2900 PROは健闘していると思います」と語る。
また、10月第4週には、AGP 8X向けで最強となる「HD 2600 XT 256M GDDR3 AGP」が登場。同じタイミングで出回った「HD 2400 PRO 256M DDR2 AGP」とともに、順調に売れているという。需要が減り続けるAGP 8Xだが、RADEON HD 2600/2400が持つハイビジョン映像の再生機能が人気を支えているようだ。「古いマシンをリビングPCとして使うには持ってこいのカードですよ」(TSUKUMO eX.)とのこと。


Sapphire「HD 2900 PRO 512M GDDR3」。価格は3万円台後半(写真=左)。AOpen「XIAi 29P-WDC512X」。価格は3万5000円前後(写真=中央)。右が2万円弱のSapphire「HD 2600 XT 256M GDDR3 AGP」、左が1万円以下で買える同「HD 2400 PRO 256M DDR2 AGP」(写真=右)Macの最新OS「Leopard」が世界同時発売された10月26日、アキバでは限定版のOSパッケージ「Windows Vista Ultimate α+ 自宅 de ホームサーバーお試しキャンペーン 特別限定パック」が複数のショップで発売された。価格は2万7000円前後だ。
2007年1月の発売解禁から、DSP版Windows Vista Ultimateの限定パッケージはリリースされ続けており、「α」「α+」に続き、今回が3作目となる。オマケで付くのは、従来の「α+」のものに加え、9月に深夜販売を決行した家庭用サーバOS「英語版Windows Home Server(120日間限定)」。
英語版のWindows Home Serverは、発売当初「こんなニッチな製品、売れるのか?」(某ショップ)と懐疑的な店員さんが多かったが、10月に入り、徐々に人気が向上している。「Webでレビュー記事などが増え、安心して導入できると踏んだ人が多いのでしょう」(フェイス パーツ館)という。
それでも、今回の「α+」に関しては取り扱いを渋るショップが少なくない。「仕入れレベルで、α+は普通のVistaと抱き合わせなんです。α+を並べようとすると、Vista自体が売れていないから余剰在庫がどんどん増えちゃう」(某ショップ)といった意見を複数のショップで聞いた。
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