Vistaのファイル共有を理解する:サクッとおいしいVistaチップス 34枚め

» 2008年02月05日 17時00分 公開
[織田薫,ITmedia]

Vistaのファイル共有はXPより簡単になったが……

今回のチップスが使えるエディションは?
エディション Home Basic Home Premium Business Ultimate
対応状況 ○ ○ ○ ○
Vistaでは「ネットワークと共有センター」でファイル共有の有効/無効などの基本的な設定を行う

 家庭内に複数のPCがあり、LANを構築している場合はファイル共有を設定すると便利だ。Windows Vistaにも当然ファイル共有機能は用意されており、ウィザード形式により設定も容易になった。ただし、Windows XP以前のOSに慣れている場合は、Vistaの共有の設定に戸惑うかもしれない。特に「フォルダ」ではなく「ファイル」を共有する機能は、設定で意図した動作と、実際の動作が異なるように感じる可能性が高い。今回は、Windows Vistaのファイル共有設定について解説しよう。

 ちなみに、Vistaは、デフォルトの状態がWindows XPよりもセキュアになっており、パスワード保護共有のみ有効で、ネットワーク探索や通常のファイル共有などは無効になっている。VistaでWindowsネットワークの機能を利用するためには、ネットワークと共有センターから設定を行う。ネットワークと共有センターは、コントロールパネルの「ネットワークとインターネット」から「ネットワークと共有センター」を選択することで、呼び出すことが可能だ。共有を行うには、そのほかのコンピュータと同じワークグループ名を設定する必要がる。

 ネットワークと共有センターの内容と、Windows Media Player 11を用いたマルチメディアファイルの共有設定については過去に紹介したので、併せて参照してほしい。


 なお、以下の操作はフォルダオプションの「表示」タブで「共有ウィザードを使用する」のチェックボックスがオンになっていることが前提になる。フォルダオプションを起動するには、任意のフォルダを前面に出した状態でAltキーを押すとメニューバーが表示されるので、「ツール」から「フォルダオプション」を選べばよい。

Vistaのファイル共有方法

パブリックフォルダの共有は、ネットワークと共有センターから設定する

 Vistaにおけるファイル共有の方法は、3つ用意されている。共有方法の1つめが、パブリックな共有フォルダだ。ネットワークと共有センターで「パブリックフォルダ共有」を有効にすると、「パブリック」というフォルダが利用できるようになる。この共有フォルダの実体は、Vistaをインストールしたドライブの「Users\Public」だ。パブリックフォルダには、共有しているファイルを整理しやすいように「パブリックのドキュメント/ダウンロード/ミュージック/ピクチャ/ビデオ」といったサブフォルダが含まれている。

 パブリックフォルダは、外部からアクセスしたユーザーに対して、リードオンリーの設定にするか、ファイルの変更や作成を許可するかを選択できる。また、デフォルトの設定ではユーザー名とパスワードによる認証が必要だ。Windows XPの簡易ファイル共有のように「Guest」アカウントで接続できるようにするためには、ネットワークと共有センターでパスワード保護共有を無効にする必要がある。ただし、公衆無線LANサービスなどでパスワード保護を無効にして共有を行うのは危険だ。

ファイル共有を行うには、ネットワークと共有センターで「ファイル共有」を有効にしておく

 2つめは、Windows XPの共有フォルダと同等の機能だ。任意のフォルダを右クリックし、「共有」を選択すると「共有ウィザード」が起動し、アクセス可能なユーザーやグループの設定を行うことができる。

 3つめはVistaに用意されたファイルを共有する機能だ。例えば、デスクトップに保存されているファイルを右クリックして「共有」を選択すると、手軽にファイルを共有できる。ただし、Windowsネットワークにファイルを共有する機能が追加されたわけではないので注意してほしい。これは、ファイル自体を共有するのではなく、共有フォルダ内にあるファイルのアクセス権を変更することで、共有フォルダから参照できるようにする機能だ。

 ユーザーがデスクトップなどに保存しているファイルを共有しようとすると、Vistaは「\\コンピュータ名\Users」という共有フォルダを有効にする。このフォルダの実体は、Vistaをインストールしたドライブの「Users」というフォルダだ。したがって、この方法で共有したファイルやフォルダは、「\\コンピュータ名\Users」という共有名でアクセス可能になる。ファイルのアクセス権は、「所有者」以外に3種類が用意されている。

フォルダ/ファイル共有のアクセス権
閲覧者 共有ファイルの表示が可能。追加、変更、削除はできない
投稿者 共有ファイルの表示、追加が可能。自分が投稿したファイルのみ変更または削除できる
共同所有者 共有ファイルの表示、追加、変更、削除が可能

共有したいフォルダ/ファイルを右クリックして「共有」を選択すると、共有ウィザードが起動する。「追加」ボタンの左にある逆三角形をクリックし、フォルダ/ファイルを共有したいユーザーを選び、「追加」ボタンを押す。アクセス許可のレベルを指定し、「共有」ボタンをクリックする(写真=左)。共有が完了すると、共有したフォルダ/ファイルのリンクを電子メールで送信したり、クリップボードに張り付けられる(写真=中央)。共有の解除は、共有しているフォルダを右クリックして「共有」を選び、同じようにウィザードで解除すればよい(写真=右)

過去に紹介したVistaチップスと各エディションの対応状況
内容 Home Basic Home Premium Business Ultimate
33枚め:VistaのHDDキャッシュ設定を変更して高速化する ○ ○ ○ ○
32枚め:Vistaのドライブ暗号化機能「BitLocker」を理解する × × × ○
31枚め:Vistaのファイル圧縮/暗号化機能を活用する △ △ ○ ○
30枚め:Vistaのファイル検索をカスタマイズする ○ ○ ○ ○
29枚め:Vistaのファイル検索をマスターする ○ ○ ○ ○
28枚め:Vistaの視覚効果を変更してスピードアップ ○ ○ ○ ○
27枚め:VistaのWindowsサイドバーとガジェットを使いこなす ○ ○ ○ ○
26枚め:Internet Explorer 7の同時ダウンロード数を増やす ○ ○ ○ ○
25枚め:Vistaの電源ボタンを交換する ○ ○ ○ ○
24枚め:Windows Media Player 11の共有機能を利用する ○ ○ ○ ○
23枚め:Vistaの「プログラムと機能」をカスタマイズする ○ ○ ○ ○
22枚め:VistaでDHCPサーバからIPアドレスを取得できない場合に対処する ○ ○ ○ ○
21枚め:Vistaの「Windows転送ツール」を活用する ○ ○ ○ ○
20枚め:VistaでHDDのパーティションを結合/分割する ○ ○ ○ ○
19枚め:Vistaで接続できないNASに対処する ○ ○ ○ ○
18枚め:VistaのWindows Updateを使いこなす ○ ○ ○ ○
17枚め:VistaとWindows XP間の文字化けを解消する ○ ○ ○ ○
16枚め:Internet Explorer 7のタブ機能をカスタマイズする ○ ○ ○ ○
15枚め:Internet Explorer 7のユーザーインタフェースを改造する ○ ○ ○ ○
14枚め:Vistaのジャンクションを理解する ○ ○ ○ ○
13枚め:Vistaでユーザー用フォルダの参照先を変更する ○ ○ ○ ○
12枚め:Vistaでファイルやプリンタを共有する ○ ○ ○ ○
11枚め:Vistaの詳細ブートオプションを利用する ○ ○ ○ ○
10枚め:Vistaの便利な機能を有効に、不要な機能を無効にする ○ ○ ○ ○
9枚め:VistaにXP用ドライバを手動でインストールする ○ ○ ○ ○
8枚め:ファイルとレジストリの仮想化を理解する ○ ○ ○ ○
7枚め:「システムの復元」と「以前のバージョン」で使う領域を変更する △ △ ○ ○
6枚め:WindowsメールにOutlook Expressの環境を取り込む ○ ○ ○ ○
5枚め:非対応のWindowsヘルプを利用可能にする ○ ○ ○ ○
4枚め:間違って削除したファイルを復元する − − ○ ○
3枚め:「ファイル名を指定して実行」をスタートメニューに加える ○ ○ ○ ○
2枚め:アプリケーションを管理者として実行する ○ ○ ○ ○
1枚め:ユーザーアカウント制御を使いこなす ○ ○ ○ ○

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