今回のチップスが使えるエディションは? | ||||
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エディション | Home Basic | Home Premium | Business | Ultimate |
対応状況 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Windowsでは、HDDを複数のパーティションに分割して利用できる。その場合にやっかいなのが、パーティションをどの程度のサイズで作成するかということだ。システムドライブの容量が足りなくなって拡張したくなったり、容量を大きく割り当ててしまったドライブを小さくしたいと感じたことがある人は少なくないはずだ。また、インストール時にパーティションの割り当てをするとき、どの程度システムドライブに割り当てるべきか悩んだことがある人も多いだろう。
パーティションサイズの設定で悩まなければならないのは、Windowsの標準機能でパーティションサイズの変更が簡単に行えなかったからだ。システムドライブの容量を増やすため、パーティションサイズを変更するサードパーティ製ソフトを使用した経験がある人もいるだろう。しかし、Windows Vistaはパーティションサイズの変更を標準でサポートしているため、使い勝手では劣るものの、サードパーティ製ソフトを利用しなくてもOSの再インストールなしでパーティションの結合や分割が可能だ。
Vistaでは、同じディスク上に隣接する未割り当て領域がある場合、その領域と結合する形で、パーティションを拡張することができる。また、既存のドライブに未使用の領域がある場合、それを分割して、新しいパーティションを作成することも可能だ。高機能なサードパーティ製ソフトのように、自由にパーティションの設定が変えられるわけではないので注意してほしい。
パーティションサイズの変更を行うには、コントロールパネルの「システムとメンテナンス」、「管理ツール」の順にクリックし、「コンピュータの管理」をダブルクリック。左ペインの「ディスクの管理」を選択し、拡張したいパーティションを右クリックして「ボリュームの拡張」を選択すればよい。
通常のベーシックボリュームを拡張する場合は、フォーマットされていない領域か、NTFSでフォーマットされている領域のみ拡張できる。もちろん、ブート、システム領域として利用しているパーティションも拡張可能だ。その際、連続した空き領域が必要になる。システムが格納されているパーティションと、それ以外のパーティションが同一ディスクに存在する場合、システム以外のパーティションに保存されたデータを退避してパーティションを削除すれば、システムのパーティションを拡張することが可能だ。
一方、パーティションサイズを縮小して分割したい場合、パーティションを右クリックして「ボリュームの圧縮」を選択すればよい。分割可能な容量が「圧縮可能な領域のサイズ」として自動的に算出され、容量を指定して別のパーティションとして分割できる。ちなみに、メニュー内には「圧縮」とあるが、HDDで使える容量が増えるわけではなく、単にパーティションサイズを縮小して、空き容量を分割できるだけだ。
Vista搭載のメーカー製PCを購入すると、Cドライブとリカバリイメージ保存領域しかない製品も少なくないが、この機能を使えば、Cドライブを分割して別のパーティションを作ることができる。データ保存用に別のドライブを作成するのもよいだろう。
過去に紹介したVistaチップスと各エディションの対応状況 | ||||
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内容 | Home Basic | Home Premium | Business | Ultimate |
19枚め:Vistaで接続できないNASに対処する | ○ | ○ | ○ | ○ |
18枚め:VistaのWindows Updateを使いこなす | ○ | ○ | ○ | ○ |
17枚め:VistaとWindows XP間の文字化けを解消する | ○ | ○ | ○ | ○ |
16枚め:Internet Explorer 7のタブ機能をカスタマイズする | ○ | ○ | ○ | ○ |
15枚め:Internet Explorer 7のユーザーインタフェースを改造する | ○ | ○ | ○ | ○ |
14枚め:Vistaのジャンクションを理解する | ○ | ○ | ○ | ○ |
13枚め:Vistaでユーザー用フォルダの参照先を変更する | ○ | ○ | ○ | ○ |
12枚め:Vistaでファイルやプリンタを共有する | ○ | ○ | ○ | ○ |
11枚め:Vistaの詳細ブートオプションを利用する | ○ | ○ | ○ | ○ |
10枚め:Vistaの便利な機能を有効に、不要な機能を無効にする | ○ | ○ | ○ | ○ |
9枚め:VistaにXP用ドライバを手動でインストールする | ○ | ○ | ○ | ○ |
8枚め:ファイルとレジストリの仮想化を理解する | ○ | ○ | ○ | ○ |
7枚め:「システムの復元」と「以前のバージョン」で使う領域を変更する | △ | △ | ○ | ○ |
6枚め:WindowsメールにOutlook Expressの環境を取り込む | ○ | ○ | ○ | ○ |
5枚め:非対応のWindowsヘルプを利用可能にする | ○ | ○ | ○ | ○ |
4枚め:間違って削除したファイルを復元する | − | − | ○ | ○ |
3枚め:「ファイル名を指定して実行」をスタートメニューに加える | ○ | ○ | ○ | ○ |
2枚め:アプリケーションを管理者として実行する | ○ | ○ | ○ | ○ |
1枚め:ユーザーアカウント制御を使いこなす | ○ | ○ | ○ | ○ |
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