今回のチップスが使えるエディションは? | ||||
---|---|---|---|---|
エディション | Home Basic | Home Premium | Business | Ultimate |
対応状況 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Windows Vistaをインストールする場合には、新規インストール(クリーンインストール)するか、アップグレードインストールするかを選択できる。後者の場合は、上書きインストールの形になり、それまでWindows XP/2000で使用していたファイルや個人設定を保持しながらOSをVistaに置き換えることが可能だ。
ただし、Windows XPの各エディション(Home Edition/Professional/Media Center Edition)から、Vistaの各エディション(Home Basic/Home Premium/Business/Ultimate)へのアップグレードインストールは自由に行えるわけではない。アップグレードインストールが可能なエディションの組み合わせは下表の通りだ。
Windows 2000/XPからVistaへのアップグレードインストール対応表 | ||||
---|---|---|---|---|
使用中のWindows 2000/XP | アップグレード対象のVistaエディション | |||
Home Basic | Home Premium | Business | Ultimate | |
XP Home Edition(SP2) | ○ | ○ | ○ | ○ |
XP Professional(SP2) | × | × | ○ | ○ |
XP Media Center Edition(SP2) | × | ○ | × | ○ |
XP Professional x64 Edition | × | × | × | × |
2000 Professional(SP4) | × | × | × | × |
ちなみにVistaは異なるエディションへのアップグレードインストールもサポートしている。たとえば、Vista Home Basicのユーザーはほかの3つのエディションへのアップグレードインストールが可能だ。また、Vista上からオンラインでアップグレードライセンスを購入できる「Windows Anytime Upgrade」機能も用意されている。対応状況は下表の通りだ。
Vista別エディションへのアップグレードインストール対応表 | ||||
---|---|---|---|---|
使用中のWindows Vista | アップグレード対象のVistaエディション | |||
Home Basic | Home Premium | Business | Ultimate | |
Vista Home Basic | − | ○ | △ | ○ |
Vista Home Premium | × | − | × | ○ |
Vista Business | × | × | − | ○ |
Vista Ultimate | × | × | × | − |
さて、アップグレードイントールはユーザー環境を保持できるので便利だが、クリーンな環境でVistaを使いたいので、アップグレードインストールに対応したWindows XPのエディションを使っていても、あえて新規インストールを選択したいという人は少なくないだろう。この場合に面倒なのはユーザー情報の移行だが、Vistaには「Windows転送ツール」が用意されているので、従来の環境からユーザー情報を手軽に移行できる。
Windows転送ツールは、Vistaにインストールされるほか、Vistaのインストールメディアに含まれている。これを使うことにより、Windows 2000/XP/Vistaから、ユーザーアカウント、ファイル/フォルダ、インターネットの設定とお気に入り(ブックマーク)、電子メールのメッセージ/設定/連絡先、Windowsやプログラムの設定などを移行することが可能だ(Windows 2000ではファイル転送のみ対応)。転送方法は、専用のUSBケーブルを使う方法、ネットワーク経由で行う方法、HDDやCD/DVDメディアを利用する方法が用意されている。
Windows転送ツールを利用するには、転送元となるPCのWindowsを起動してVistaのインストールメディアを挿入する。インストールメディアからインストールメニューが起動したら、「別のコンピュータからファイルと設定を転送する」をクリックし、ウィザードにしたがってデータのバックアップを作成すればよい。
データ転送先のVistaでは、スタートメニューから「すべてのプログラム」を選択して、「アクセサリ」「システムツール」「Windows転送ツール」の順に選択してWindows転送ツールを起動しよう。ツールが起動したら「実行中の転送を続行する」を選択し、ウィザードにしたがって作業をすればよい。なお、プログラムのデータは移行できるが、プログラム自体は移行しないので別途インストールする必要がある。
過去に紹介したVistaチップスと各エディションの対応状況 | ||||
---|---|---|---|---|
内容 | Home Basic | Home Premium | Business | Ultimate |
20枚め:VistaでHDDのパーティションを結合/分割する | ○ | ○ | ○ | ○ |
19枚め:Vistaで接続できないNASに対処する | ○ | ○ | ○ | ○ |
18枚め:VistaのWindows Updateを使いこなす | ○ | ○ | ○ | ○ |
17枚め:VistaとWindows XP間の文字化けを解消する | ○ | ○ | ○ | ○ |
16枚め:Internet Explorer 7のタブ機能をカスタマイズする | ○ | ○ | ○ | ○ |
15枚め:Internet Explorer 7のユーザーインタフェースを改造する | ○ | ○ | ○ | ○ |
14枚め:Vistaのジャンクションを理解する | ○ | ○ | ○ | ○ |
13枚め:Vistaでユーザー用フォルダの参照先を変更する | ○ | ○ | ○ | ○ |
12枚め:Vistaでファイルやプリンタを共有する | ○ | ○ | ○ | ○ |
11枚め:Vistaの詳細ブートオプションを利用する | ○ | ○ | ○ | ○ |
10枚め:Vistaの便利な機能を有効に、不要な機能を無効にする | ○ | ○ | ○ | ○ |
9枚め:VistaにXP用ドライバを手動でインストールする | ○ | ○ | ○ | ○ |
8枚め:ファイルとレジストリの仮想化を理解する | ○ | ○ | ○ | ○ |
7枚め:「システムの復元」と「以前のバージョン」で使う領域を変更する | △ | △ | ○ | ○ |
6枚め:WindowsメールにOutlook Expressの環境を取り込む | ○ | ○ | ○ | ○ |
5枚め:非対応のWindowsヘルプを利用可能にする | ○ | ○ | ○ | ○ |
4枚め:間違って削除したファイルを復元する | − | − | ○ | ○ |
3枚め:「ファイル名を指定して実行」をスタートメニューに加える | ○ | ○ | ○ | ○ |
2枚め:アプリケーションを管理者として実行する | ○ | ○ | ○ | ○ |
1枚め:ユーザーアカウント制御を使いこなす | ○ | ○ | ○ | ○ |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.