さすがに12セグメントの地上デジタル放送はHP 2133には荷が重かったが、ワンセグならばどうだろうか。今回はエスケイネット「Monstar TV 1DR」とロジテック「DIALIVE Wセグ LDT-1S301U」および「DIALIVE 1セグ ステーション LDT-1S30X4U」を使った。後者のLDT-1S30X4Uは、LDT-1S301Uを2台増設することで最大4番組の同時視聴/録画に対応できるのがポイントだ。本機では何番組まで同時にワンセグを楽しむことができるだろうか。
各製品の特徴や性能はこちらの特集記事を参照してもらうとして、まずはMonstar TV 1DRとDIALIVE Wセグ LDT-1S301Uで1番組受信時のCPU使用率をチェックした。
いずれも付属のアンテナを利用したが、音声は途切れずコマ落ちもせずに問題なく視聴が可能だった。ただ、CPU使用率は1番組だけでもウィンドウ表示で60〜70%、全画面表示にすると約80%に達した。加えて、こちらやこちらの記事でも触れた通り、視聴中はボディ全体が熱を帯び、ファンの風切り音もやや耳に付いた。
続いて、単体ではダブルチューナーとして動くLDT-1S30X4Uを接続して2番組同時受信を行った。するとCPU使用率はとたんに100%となり、音声も途切れ途切れ、画像も紙芝居状態になってしまう。2番組とも等倍表示にすれば1番組分の音声が途切れず画像の紙芝居状態も多少解消されるようになるが、CPU使用率は100%に張り付いたままになる。やはり1番組受信が本機の「身の丈」にあった利用形態であり、試しに3番組、4番組の同時受信も行なったが、もはや番組の内容を確認するのがやっとだった。
もちろん、ワンセグの複数受信は一般的な使い方ではなく、安価なミニノートPCにアレもコレも求めるのは酷だが、ベンチマークプログラムによる数値とは違った角度で、HP 2133のパフォーマンスを把握できたように思う。いずれにせよ、現状ではHP 2133を気軽に購入することができないのが残念でならない。まずはHP 2133の安定供給を実現してほしいところだ。
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