6月中にNVIDIAとAMDの新型GPUを搭載したグラフィックスカードが登場し、どちらも好評を博した。しかし、それぞれが潤沢に出回るようになった7月、それまで店頭で全体的に高いシェアを誇っていたGeForceをRADEON勢が追い抜くようになっている。その好調ぶりを反映してか、AMDが7月13日に開催したユーザーイベント「納涼 AMD祭り」では、RADEON HD 4800シリーズを主役に据えていた。
RADEON HDの上位GPU「4870」を搭載するグラフィックスカードは3万6000円前後で登場し、そのコストパフォーマンスの高さから、CrossFireを構築するために2枚買いするユーザーが続出。7月中旬に同GPU搭載カードを20本在庫していたあるショップは「それでも今はRADEON HD 4870カードが一番売れているので、1〜2日で売り切れてしまう」と語っていたほどだ。
一方のNVIDIAの上位GPU「GeForce GTX 280」搭載カードは、発売当初8万円台がほとんどだったが、中旬以降はショップレベルで大幅な値下げが行われている。例えば、7月18日には、GALAXYの「GF PGTX280/1GD3」はTSUKUMO eX.で4万9980円の値が台数限定でつけられていた。下位のGeForce GTX 260搭載カードも全体的に値下がりしており、当初5万円が主流だったが、8月初旬現在は3万円以下から選べるようになった。
この状況を受けて、ある店員さんは「これまでのパワーバランスが逆転した。現在は完全にRADEON側の勝利だね。GeForceは一世代前の9000シリーズが低価格で販売され、比較的好調に売れているけど、最新モデルでの負けを取り戻すまでには至ってない。次のハイエンドGPUが登場するまでは、この構図が続きそうだね」と語る(関連記事:「ボロ勝ち、嫌い!」――GeForce GTX 280大幅値下げでショップ涙目)。


特価対象となっていたGALAXY「GF PGTX280/1GD3」(写真=左)。7月18日に撮影したT-ZONE.PC DIY SHOPのGeForce GTX 280/260価格表。一部のカードは通常売価で大幅に値下げされていた(写真=中央)。7月中旬に登場したAMDの純正RADEON HD 4870カード「HD4870 512M GDDR5 PCI-E DUAL DVI/TVO」。4万円弱の価格で好調に売れている(写真=右)
ついにここまで(涙)――1TバイトHDDがまさかの1万円割れ
ASCII×ITmedia アキバ対談(後編):事件後の秋葉原と、アキバの明日
ASCII×ITmedia アキバ対談(前編):電気街が“萌え”た日、そこには等身大の綾波レイがいた
「ダビ10で火がついたと思ったら、導火線が超長げえ!」とアキバ店員
「Wind Notebook U100」の再入荷は7月末?――“神様”と“兄貴”も登場したMSIイベント
「ボロ勝ち、嫌い!」――GeForce GTX 280大幅値下げでショップ涙目
水冷の次の世界へ――サーマルキャンプで次世代冷却システムを披露
ミニPC戦線拡大――Atom搭載の新型Eee PCがアキバに登場
好調のAtom系アイテム――それでも店員さんは“Core Duo”を思い出す
「期待はしているんだけど……遠いねぇ」――在庫が減らない地デジチューナー事情
地デジ解禁も「北京のせいで深夜アニメやらないし」の声
事件が起きた後――アキバ電気街の「リアル」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.