中国でインターネットが最も普及している北京だけに、オンラインで提供されている“北京食情報”も充実している。中国人向けの食サイト「口牌網」「北京美食」「京城網」「餐飲折扣网」といったオンラインサービスでは、北京料理や広東料理、四川料理といった中国各地の料理に加え、中国人に人気の日本料理をはじめとした各国の料理を提供するレストランまでもが、北京の各地域別ごとに紹介されている。これらの紹介記事の一部では、日本でもおなじみの「クーポンを印刷すればディスカウント」を実施するレストランも(その数はまだまだ少ないものの)ある。
とはいえ、これらは中国人向けの中国語コンテンツだ。英語表記もないので、北京語が分からない日本人には使うのが難しい。しかし、幸いなことに、日本でもおなじみの「ぐるなび」が北京の情報をまとめた「ぐるなび北京版」を提供しているほか、中国の上海や北京など主要大都市で展開する日本語フリーペーパーのWeb版「SuperCity Online」や「Whenever Online」が、北京のレストラン事情を日本人向けに紹介している。
SuperCity Onlineでは「食べる」ページでレストランの情報が参照できるほか、「上海・北京日本語フリーマガジン バックナンバー」というメニューで北京の食に関する生活情報を紹介している「北京PLUS」のバックナンバーの中には、「読者限定割引」を行うレストランの広告があるのでチェックしておきたい。Whenever Onlineでは、「北京・華北ONLINE」ページの「北京グルメ」や「北京ホテルグルメ」で北京の食情報を確認できる。
なお、紙のフリーペーパーを持ち歩きたいときは、日本企業系列のホテル「ホテルニューオータニ 長富宮飯店」「北京新世紀日航飯店」に行けば入手できる。
中国の携帯電話規格には、GSMとCDMA、それに中国独自規格のTD-SCDMAがある。GSM対応でSIMカードを挿入できる機種を日本から持ち込んで、中国でプリペイドのSIMカードを購入する場合、中国移動(China Mobile)か中国聯通(China Unicom)のショップでパスポートを持参すれば購入できる。天安門広場の近くであれば、歩行者天国のある「中国の銀座」こと「王府井」や、西単商場の周辺であれば両社のショップがある。
中国移動も中国聯通も、多様な料金プランを用意しているが、中国移動には中国人国際ビジネスマン向けプランの「全球通」(GoTone)と若者向けサービスが充実した「動感地帯」(M-Zone)、低価格がウリの「神州行」(Easyown)という3つの料金プランに大きく分けられる。海外から訪れた旅行者もすべて利用できるが、価格の安い神州行を選んでおけば十分だ。中国聯通も「世界風」(World Wind)、「新勢力」(U-power)、「如意通」(Ruyi Tong)といった3つの料金プランがあるが、安価でシンプルな「如意通」を選んでおけば問題ない。
以上、北京で利用できるオンラインサービスを紹介したが、その多くが2008年8月の直前にサービスをスタート(中には見切り発車のサービス)させたか、もしくは、リニューアルしたものが多い。それと比べると、2010年に万博が開かれる上海は、すでに北京よりも使い勝手や機能などが一歩先に進んでいる。2年後の上海でどのようなサービスが提供されているのか、早くも気になるところだ。
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