Core i7とX58の性能をフルに発揮する「GIGABYTEからの提案」(2/2 ページ)

» 2008年11月21日 20時40分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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GIGABYTEのX58マザーは「16+16+8=40」?

 発表会には、多数のゲストスピーカーが登場した。インテルの天野伸彦氏は、「“あちらさん”がいうところのネイティブクアッドコアになった」Core i7を「ターゲットは最高性能を求めるユーザー」と紹介したほか、GIGABYTEの資料でGA-EX58-EXTREMEとGA-EX58-UD5のグラフィックスカード用PCI Expressスロットのレーン構成が「16、16、8」となっている点について、「Intel X58 Expressは32レーンしか使えない。データシートをよく見ると16+16+8=40レーンではなく、16レーンが使えるスロットの1つにスイッチが用意されていて、グラフィックスカードを3枚差すと8レーンに切り替えられている。正確には“16+16+4”と“16+8+8+4”のパターンが用意される」と解説した。

 日本における販売代理店として、GIGABYTEと長年組んできたリンクスインターナショナル代表取締役の川島義之氏は、「自作PCという、日本ではニッチで不安定な市場において、これまで安定したビジネスを続けられてきたのは、GIGABYTEという強力なパートナーのおかげ」と述べ、GIGABYTEが安定していた理由として、「日本の市場に適した製品を継続して投入してこれたから」と説明した。

 さらに、川島氏は、この数年はASUSにシェアNo.1をとられてGIGABYTEは2位に甘んじてきたが、2008年にGIGABYTEの体制が一新して方向性が明確になったことで、シェアを回復しつつあり、現在はASUSとそれほど差がないという現状を紹介した上で、ASUSがEee PCなどをグローバルで投入しているが、日本の市場におけるGIGABYTEは自作PCに特化し、PCパーツの専門ベンダーとして注力することを明らかにした。

 PCパーツ市場の動向について説明を行ったBCNアナリストの田中繁廣氏は、単体CPUの市場でCore 2 Duoが出荷台数の半数を占め、クアッドコアを含めると6割を超えるという状況を紹介し、完成PCの売り上げが減少している状況で、CPU単体売り上げ台数の前年同期比は2008年の第2四半期まで100%を超えているデータを示しながら、「PCパーツは景気の影響をうけない。出荷開始の3日でCPU売り上げの3割をCore i7が占めるなど、世代交代需要で、市場は伸びていく可能性がある」という予測を示した。

インテルの天野氏が紹介した「16+16+8=40?」の謎解き。スイッチによって「16+8+8+4」になる。X58マザーに共通している外見上の特徴として、PCI Express x16スロットの脇に似たような形状のチップが並んで実装されていたりする(MSIのEclipseなど例外あり)(写真=左)。BCNが示したCPU単体の売り上げシェアの推移(写真=中央)と出荷開始から3日間で集計したCore i7の売り上げ速報値(写真=左)

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